堀ちえみさん”舌がんステージ4”手術だけで完治!自覚症状は?診断が遅れた理由は?

堀ちえみさんは、自覚症状があり、病院受診したものの精密検査を受ける機会に恵まれず、進行がんである”ステージ4”になってから治療を受けることに。

転移しやすいがんである舌がん。

その舌がんの「ステージ4」という段階に入ってから手術を受けたちえみさん。ちえみさんは、なんと手術だけで完治することができました。

この記事では、堀ちえみさんが舌がんと診断されるまでの経過まとめ、早期発見するために大切なことなどをまとめましたので、少しでも参考になれば幸いです。

 



堀ちえみさん:”舌の異常”にいつ気づいたの?

それでは、堀ちえみさんが舌の異常に気付いてから診断されるまでの経過をまとめていきたいと思います。

堀ちえみさん:2018年6月:舌の裏に何となく違和感を覚えた!

ちえみさんは、舌の裏になんとなく違和感を覚えたのが始まりです。

この”なんとなく違和感!”という感覚は大事ですね!

ちえみさんは、自分の舌を鏡で確かめると、”白くポツン”としたものが出来ていた「口内炎かな?」と思ったそうです。

ちえみさんは、口内炎になったことがなかったそうです。

ですから、口内炎の症状が実際にどういうものか知らなかったのです・

この”白くポツン”としたものというものは、口内炎ではなく、”がん”であるかもしれないということを覚えておくといいと思います。

口内炎であれば、1~2週間で改善されていきます。

症状が長引く時は、がんを疑って精密検査を受けるようにした方がいいですね。

堀ちえみさん:”舌の異常”に気付いた翌日、定期通院している内科に相談!

ちえみさんは、早速、翌日、健康チェックのために定期的に通っている内科で診てもらいました。しかし、その医師の見立てではビタミンBが不足しているのかもしれない、、とのことでした。

う~ん、、、医師からは、「かもしれない、、、」という程度の助言だったんですよね。

でも、こういったことは、実際に、あるあるなのでありますよ!

例えば、「腰がだるい」、とか「疲れやすい」、と相談すると、おそらく、「年だから」とか、「更年期だから」とか、そんな一言で片づけられてしまうこともあるあるだと思います。

ちえみさんの場合は、とりあえず、医師からビタミン剤を処方してもらいビタミンBが豊富だという豚肉を食べたりしていたそうですが、、、。

堀ちえみさんは、このように即受診するという行動を起こしていたのですが、結果的には、そのまま様子を見ることになってしまっていたということです。

堀ちえみさん:内科受診の2~3日後に舌に痛みが出始めた!

なんと、堀ちえみさんは、内科の診察を受けた2~3日後に、痛みが出始めたそうです。

そして、舌の痛みが出てから、ちえみさんは、この”舌の痛み”について、ご主人に相談しました。

すると、ご主人は、かかりつけの歯科医さんに受診することを勧めてきました。

そのかかりつけの歯科医さんは「口腔外科」という看板を掲げており、口内炎治療にも特化している歯科だったためです。

そして、ちえみさんもご主人もその歯科医院を大変信頼していました。

堀ちえみさん:歯科受診してレーザー治療を受けた後に痛みが増した!

ちえみさんは、歯科医師に舌の相談をしたところ、歯科医師は、すぐに、「口内炎ですね。」と言って、レーザー照射をしたのそうです。

歯科医師は、”レーザー治療をすれば舌の痛みが和らぐ”と言ったといいます。

しかし、実際のところ、レーザーで焼いた後、舌の痛みは強くなってしまったといいます。

治療した後の方が痛みが強くなってしまったなんて、、、辛いですよね。

その上、ちえみさんの舌は、裏側だけでなく、左の側面にも硬いしこりができてしまったのです。

この歯科医師は、初診の段階で、視診(目で見ただけ)で、「口内炎」であると即診断し、即、レーザー治療を施しました。

口腔外科の看板を掲げていて、口内炎治療に特化した歯科医院であっても、初診時に細胞診をしないんですね。

口内炎治療に特化している歯科医院での視診だけで「口内炎」ですねと言われたならば、誰しも、「そうなのかな?」って、歯科医師の診断について疑うことはしないでしょう。



堀ちえみさん:仕事には支障がなかったの?痛くなかったの?

ちえみさんは、まだこの頃は、仕事になると舌の痛みを感じなくなっていたそうです。

ですので、ちえみさんは、口内炎用のパッチを貼ったり、スプレーを吹きかけていたりして、舌の痛みがあってもやり過ごしていました。

仕事となると、全神経が仕事モードになるので、痛みを感じなくなるんでしょうね。

でも、これがやっかいなんですよね。

でも、「口内炎」だと思っていれば、そうやって様子を見てしまうのは当然のことかもしれませんね。

堀ちえみさん;歯科医以外に相談はしなかったの?

実は、ちえみさんは、3年前から、リウマチにかかり、内服治療をしていました。

そのため、ちえみさんは、リウマチ科の医師にも相談をしていました。

リウマチは全身に痛みが出る病気なのですが、ちえみさんの場合は、リウマチの薬を服薬することで痛みを抑えることがことができていました。

ですから、リウマチの薬は、ちえみさんにとっては、なくてはならない大事な薬でありました。

しかし、そのリウマチの薬の副作用のひとつに”口内炎”があるそうです。

受診した時に、リウマチ科の医師からは、”舌の症状は、リウマチの薬の副作用ではないか?”と言われたのです。

ちえみさんは、この段階では、リウマチの薬を中止する決心はつかなかったといいます。

リウマチ専門の医師の場合は、リウマチの患者さんを診ているのですから、リウマチの症状や薬の副作用がないか、そういった経過を診ているものですから、実際のことろ、他の病気の可能性があるかもれない、、という考えに辿り着きにくいということがあるあるなのです!

ですから、残念ながら、この時も、舌の精密検査が必要であるという判断には至らなかったと思われます。 (>_<)

こうして、堀ちえみさんは、歯科医師、そして、2人の医師に相談していたのですが、精密検査をする機会には恵まれなかった、、そういうことなのです。

とっても残念な思いがしますよね。

しかし、事実、こういう結果になってしまうことがあるということを私たちは知っておくことが必要であると思います。

そういったことを踏まえた上での対策が必要だと考えます。



堀ちえみさん:舌の症状が出でから4か月目には体重激減!

堀ちえみさんは、舌の症状が出始めてから、口内炎の治療を続けていました。

ちえみさんは、体重が激減したため、2018年11月に、歯科医を再度受診しました。

ちえみさんが舌の異常に気付いたのは、2018年6月でしたから、11月というと、4か月経過した頃のことです。

堀ちえみさん:2018年11月,歯科医の言葉に不安を抱く

その歯科医は、また、レーザー治療をしたのですが、「根が深いんだよね、この口内炎は」と言ったのです。

ちえみさんは、その歯科医師の言葉に不安を抱き、”しこりがあるけれども悪性ではないか?”と歯科医に確認したといいます。

しかし、歯科医は「大丈夫だよ」と言ったのです。

ちえみさんは、歯科医師の「大丈夫だよ。」というその言葉に安心はしたのですが、少しだけ不安も残っていたため、念のため、歯科医師に、「悪性かどうかの検査をした方がいいですか?」と尋ねたのです。

そのちえみさんの問いに、歯科医師は、「必要ない」と即答したのです。

そして、続けて、「それよりも、よくなったら、そろそろホワイトニングをしないとね」と勧めたというのです。

うーん、、、この回答どう思われますか?

ちえみさんは、その当時、信頼している歯科医師から、自信を持って「精密検査は必要ない」と即答されたわけです。

患者の立場からすると、その場で、「でも、私は不安だから検査を受けたいです!」と言えるでしょうか?

なかなか言いづらいと思います。

そして、現実問題、痛みを抱えている患者さんの前で、「よくなったらホワイトニング、、、」という話を歯科医師がしているということに対して、私はとても違和感を覚えました。

目の前の患者さんの痛みを軽んじているように思われて残念な気持ちになりました。

事実、こういったことがあるのですから、私たちも、受診した時に、医師の助言内容や治療の姿勢などを見極め、信頼できる医師か、相談しやすい医師か、安心できる医師か、よく考えて、少しでも不安に感じるようであれば、医療機関を変えた方がいいかと思います。

良心的な医師であれば、自分の専門外である病気が疑われる場合などは、速やかに、専門機関を紹介してくれると思います。

それが、私たちにとってみれば、一番ありがたいことなのであります。

堀ちえみさん:2018年11月,リウマチの先生に相談しリウマチの薬を中止

ちえみさんは、2018年11月には、月1回のリウマチ科の受診で口内炎を診てもらっていました。

リウマチ専門の医師は、さすがに慌てたそうで、”薬の副作用による口内炎であり、一度リウマチの薬を中止にしましょう”いう判断を下したのです。

この時も、リウマチの薬の副作用であると判断されたのですね。

どうしても、リウマチの専門医ですから、リウマチという疾患から派生する症状から頭が離れず、他の疾患ではないかという考えに至らない、、、。

実は、専門医にかかっていると、それ以外に疾患が発症していても見過ごされてしまうことがあるのです。

事実、ちえみさんは、薬の副作用である口内炎に間違えられてしまっていました。

これは一種のヒューマン・エラーといってもいいと思います。

一病息災といえども、正確な診断を受けて治療ルートに乗るまでが本当に大変なことなのだと改めて感じます。

例えば、脳梗塞の後遺症で、内科通院している85歳の人が、主治医に「疲れやすくなった、、体力が低下してきた」という相談をしていたとしましょう。その訴えを聞いた主治医は、おそらく、「年だからね~」と返答するように思います。そうしたところ、実は、すい臓がんの末期症状であった、、ということもあるのです。

ですから、受診先をどこにするか、それがカギとなってくるわけです。

自分の症状から、どの病院で診てもらったらいいのか、、それを判断することがとっても重要であるということです。

堀ちえみさん:2018年12月初旬に一度口内炎が治った!

リウマチの薬を中止したことが良かったのか、ちえみさんの口内炎は、一時的に治ったので、歯科医でホワイトニングも受けたそうです。

ちえみさんは、言われたことをきちんと守る人なんですね。

健気な人です。



堀ちえみさん:2018年12月末頃には水を飲んでも舌に激しい痛みが出現

一度は治まった口内炎でしたが、その後は、以前の倍の大きさに腫れあがって、薄味の料理でもしみるようになっていきました。

年が明ける頃には、水を飲んでも激しい痛みを感じるようになってしまいました。

食事は殆ど摂れない状態で、舌に空気が触れるだけで激痛に襲われるようになっていきました。

堀ちえみさん:2019年1月16日の夜に激痛で目覚めた

ちえみさんは、自分の舌の裏を鏡で見てみると、白くただれており、「これは尋常じゃない」とはっきりと感じとったそうです。

ご主人は寝ていたため、ちえみさんは、自分でネット検索をしたのです。

「口内炎 治らない」と入力すると、「舌がん」というワードが出てきたのです。

ちえみさんは、恐る恐るネットに出ている画像や記事を見て調べたのです。

そうすると、自分の舌の状態とネットに出ている画像がそっくりだったのです。

この時、ちえみさんは、自分が舌がんであることを確信したといいます。

でも、本当に?やっぱり信じたくないという思い、そして不安で眠れなかったのです。

翌朝、ちえみさんは、ご主人に相談。

ご主人は、「そんなこと、ないだろう」とはじめは言っていたのですが、ちえみさんが、スマホの画像を出して見せ、自分の舌を出してみせたところ、ご主人は、「これは、がん、かもなあ」と。

そして、すぐに病院を予約しようということになったですが、ちえみさんは、この日、大阪での仕事があったので、その仕事を済ませてから、病院の予約を入れるということにしたのです。

予約を入れたのは、ご主人でした。

受診先を決めたのは、ちえみさんです。

ちえみさんは、この時、直感的にA大学病院がいいと思ったそう。

A大学病院は3か月先までほぼ予約で埋まっていたのですが、たまたまキャンセルが出て、3日後の21日の午前中が空いていたのです。

1月21日は、ご主人は仕事があったので、ちえみさんは一人でA大学病院へ行きました。

所見の段階で悪性であると診断され、医師から、すぐに検査入院するように言われたのです。

医師から悪性であると伝えられた時のちえみさんは、その事実に驚くことなく、静かに受け止めていたそうです。

半年も痛みをこらえてきた、そして、その原因がようやくわかった。そのことに、少し安堵の気持ちもあったといいます。



堀ちえみさん:2019年2月4日,舌がん「ステージ4」の診断をされた

ちえみさんは、A大学病院に入院して精密検査を受けることになりました。

そして、正確な診断が下りたのは、2月4日でした。

診断名は、「口腔がん(左舌扁平上皮がん)」で、がんのステージは最も進行した状態の「ステージ4」。

舌の状態は、ステージ3だったそうですが、リンパ節に転移しており、ステージ4いうことでした。

具体的には、舌の左側にクロ(確実にがん)が1つ。

舌の右の裏側に微妙なグレーのものが1つ。

右の表側にもグレーが1つ。

そして、首の左側のリンパ節に転移があり、右側も転移がないとは言えないというものでした。

ちえみさんは、この時、助からないかもしれない、、、と気分がどんどん沈んでいったのです。

しかし、医師から手術の説明を受け、受け終わる頃には、信頼して身を任せてみよう!とちえみさんの気持ちは手術へと向かっていたといいます。



堀ちえみさんが舌がんの診断を受けるまでのまとめ

堀ちえみさんは、舌の違和感を感じてから診断を受けるまでに半年かかりました。

それは、放置していたのではなく、かかりつけの歯科医師、かかりつけの医師に相談をしてしていました。

しかし、その医師たちから精密検査をするように言われることなく、結局のところ、耐えがたい痛みが発生するまで、様子をみることになってしまったのです。

そして、結果的には、ちえみさんは、自分でネット検索をし、自分でA大学病院に受診することを決めました。

初診の時には、悪性であると告知され、入院して精密検査を受けた後、正確な診断が出て、治療を受けることができたのです。

Haruharu笑顔

堀ちえみさんは、舌がんの診断を受けるまでの道のりがとっても長く大変な思いをされたのです。一番進行した状態でがんと診断された時に、安堵したとういうちえみさん。治療を受ける過程で、ちえみさんは、後悔したり、怒りを感じたり、様々な心理的葛藤を経験していかれました。

ちえみさんの著書『Stage For~ 舌がん「ステージ4」からの希望のステージへ』を読むと、ちえみさんのリハビリの様子やご家族のサポートの様子などを知ることができます。
私は、この本から、とっても良い学びを得ることができました。
これからも、堀ちえみさんを応援していきたいと思いました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました