西村尚也さんは、世界で活躍するバイオリニストです。
8月13日に開催された宗次ホールでのコンサートに行ってきました!
初めて西村尚也さんのバイオリンの生演奏を聴くチャンスが巡ってきました。
最近YouTube動画で拝聴させていただいているのですが、バイオリンの音色を自由自在に操ることができることに驚愕しました!
宮城道雄の「春の海」では、尺八じゃないのかと思うようなバイオリンの音色なんですよ。(゜o゜)
ビブラートにもいろいろな雰囲気を感じて、いろんな歌い方があるんだと、ついつい曲の中に惹きこまれてしまいます。
本当に楽しみになってきました。
西村尚也さん:バイオリニスト,年齢,出身は?家族は?
西村尚也さんは、1985年生まれ、名古屋市出身です。
令和4年のお誕生日を迎えると、37歳です。
西村尚也さんのお父さんは名物教師だったの?
お父様の名前は、西村尚登さん。
すっごーい、名物教師だったようです。(*^-^*)
『東海学園名物教師ゆかりのオペラとヴァイオリン~日生「ヘングレ」と西村尚也』という記事を偶然見つけたのですが、その記事によりますと、
名古屋市にある中高一貫教育(現在は大学も設置)の私立校、東海学園で2017年まで英語を教えていたそうです。
そして、アマチュアのフルート奏者でもあるそうなのです。
西村尚登さんは、東京出身で、中京圏のアマチュア・オーケストラ界でつとに知られた名物教師だったといいます。
その名物ぶりを以下に記述したいと思います。
ある年のこと、東海学園交響楽団がマーラーの長大な交響曲に挑むことになったのですが、大学受験を控えた高校3年の団員たちから辞退の申し出があり、
その時に、西村先生は、「ばかやろう、大学は何度でも落ちることができるが、アマオケでマーラーを弾ける機会なんて、一生に1度か2度しかないんだぞ!」と。
全員参加の結果、この年は、大量の浪人生が出たとか。(*^-^*)
それは、それは、後世に残る名物先生ですね。
お父様のお話しで盛り上がりすぎてしまいましたが、、、。
こんな偉大なお父様を持って、尚也さんは、きっと、当然のことながら、本物の生きた教育を小さい頃から教授されてきたことと思います。
名物教師であったお父さまですから、お母さまも、ひょっとしたら名物的なところがある人物かもしれないですね。あくまで、推測ですが、、、(*^-^*)
西村尚也さん:バイオリニスト,何歳から?大学は?経歴は?評価は?
西村尚也さんは、4歳からバイオリンを始めました。
12歳の頃、バイオリンの鬼才イヴァリー・ギトリス氏の演奏に感銘を受け、プロの音楽家を志します。
やはり、子どもの頃に聴いた音楽の影響は人生を左右するのでしょうね。
西村尚也さんのお父様も、「最初に聴いた音楽や舞台の質が一生を左右する。」と話されています。
ですから、素晴らしいバイオリニストである「イヴァリー・ギトリス氏」の演奏会には、尚也さんに聴かせたいと思ってご家族で出かけたのかもしれませんね。
親日家であるイヴァリー・ギトリスは、かなり、強烈な印象を与えるバイオリニストですから、尚也さんのハートをぎゅっと掴んじゃったんでしょうね。(*^-^*)
ハートをわしづかみですね~!!
西村尚也さんは、いい音楽をたくさん、聴いて育っていったのでしょう!
羨ましい限りの音楽環境だったと想像できます!!!
西村尚也さん:学歴は?評価は?現在は?
西村尚也さんは、東京藝術大学附属高校卒業、同大学入学後、渡独。
文化庁の奨学金を受け、マンハイム音楽大学を最優秀の成績で卒業。
さらに、同大学ソリスト科終了。
2001年イフラニー・ニーマン国際ヴァイオリンコンクール(独)でジュニア部門第一位を受賞。
西村尚也さんは、現在、ドイツでの評価が非常に高く、活躍しているバイオリニストなのです!
「この若さとは信じられない円熟」「オーケストラが喜んでつき従う、説得力に溢れる演奏と音色」「街中が感激に浸った夜」などの絶賛を受けているそうです!
そして、西村尚也さんは、マインツ・フィルハーモニー管弦楽団の第一コンサートマスターを務めています。
マインツ・フィルハーモニー管弦楽団は、歴史ある管弦楽団です!
調べてみて驚きました!
劇場の常駐オーケストラだそうですよ。
その歴史は、16世紀初頭のマインツ裁判所オーケストラにまでさかのぼることができます。
1833年にマインツ劇場の一部になったそうで、オーケストラは一連のコンサートや子供や若者向けのプログラムを提供しているとのこと。
ドイツ:マインツの旧市街の動画がありましたので、お散歩気分でどうそ見てくださいね。
西村尚也さんがコンサートで演奏する曲目は?
今回のコンサートのチラシには、西村尚也さん直筆のメッセージ付きです!
これを読むと、聴きたくなってしまいますよ~。
「ある朝、ふと目覚めた時とき、あるいは昼間の台所で玉ねぎなどを刻んでいるとき
もしくは傷心を抱えて夜道を歩くとき、頭に浮かぶメロディがあります。
今回は、それらの僕の心に刻まれたメロディや身体にズンと来るリズムをもつ
大好きな小品を束ねてプログラムを組んでみました。
ピアノを弾いてくれるのは、比類なき感性と深い洞察力で
かのアルゲリッチをはじめ世界中のプロを唸らせる沼沢淑音(ぬまさわよしと)くんです。
きっと聴き手の皆さまが満たされて会場を後になさる
そんなコンサートにできると思います。
ホールでお会いできましたら幸いです!
西村尚也
・・・・とありました!!!!
西村尚也さんは、台所で玉ねぎとか、いろいろと刻むって、もしかしてお料理も得意なんじゃなかろうか~。トントントンって、リズムを刻んでいる感じがしてくるわ~。
楽しい時、辛い時、人生にはいろんな時がありますよね。
西村尚也さんは、何をしていても、心に浮かんでくるメロディーがあるんでしょうね。
そんな時々に浮かんでくる音楽を聴くことができるって、興味津々です!
バイオリンの小品が私は大好きなので、さらにワクワクしてきます🎵
以下のラインナップを見ていると、踊り出したくなったり、ジーンと涙したり、いろいろな自分に出会うことができそうです。(*^-^*)
演奏予定の曲目です🎵
バルトーク(セーケイ編):ルーマニア舞曲集
アイルランド民謡(クライスラー編):ロンドンデリーの歌
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番Op.100
ドビュッシー:『プレリュード 第1巻』より ミンストレル/亜麻色の髪の乙女
ピアソラ:ル・グラン・タンゴ
ラミーレス:アルフォンシーナと海
ヴィエニャフスキ:創作主題による変奏曲 Op.15
西村尚也さんのYouTube動画から私のお気に入りを紹介🎵
お気に入りになってしまって、繰り返し聴いています🎵
西村尚也さん宗次ホールでの8月13日昼の部のリサイタルに行ってきました!
今日は西村尚也さんのバイオリンリサイタル!
どうも私は朝から浮き足立っていたようです。(*^-^*) それはそれは、とても楽しみにしていた西村尚也さんのバイオリンリサイタル!
私は朝からワクワクして電車に乗りました。
いつもチケット忘れてないかな、、とか何度も確認してしまいます、、(^^;
これが一番痛いですから、、、。
9時半過ぎに宗次ホールに到着!
これは、完全に気合が入っている証拠でもあります。
なんと、整理券が配られる10時前だったこともあり、丸椅子を用意していただいて座って待たせていただきました。(*^-^*)
そして、整理券の1番2番を取ることができました。
出だしから素晴らしい!(*^-^*)
拍手!!!!
そして、11時半開場だったのでそれまでは近くのカフェベローチェでモーニング。
このカフェは、名古屋では1件しかないそうですが、コスパがいいですね。
とってもおいしかったです。
おススメです!
実は、西村尚也さんのお母さまとお知り合いであるという素敵な女性と不思議な出逢いがありまして、本日のリサイタルにご一緒することになったのであります。(*^-^*)
2人でいろいろいろいろと話をしているうちにあっという間に開場時間に。
いよいよ会場に入りました!
はじめは、3列目ぐらいがいいかな、、なんて、話していたのですが、いざ、会場に入った瞬間、ここのホールでは最前列が1番良い!と迷いなく判断!
そして、私たちは、A列8番と9番に座ることにしました。
宗次ホールは、舞台が低いので出演する音楽家の方たちとの距離が近い感じがします。
こういう舞台は、近ければ近いほど、私は好きです!
そして、この宗次ホールは、どの場所からでも、演者が良く見えて音響も良いといいます。
ですので、ご自分の目的にあった座席を選ぶとよいですよね。(*^-^*)
私はバイオリンもピアノも趣味程度で時々弾いているのですが、そういったこともあり、いつも、できれば、近くで鑑賞したいと思っています。
そして、プロの音楽家の方たちが、どうように身体を使って、どんな音色を出しているのか、自分なりに細かく観察しながら鑑賞するのが好きなのです!
少しでもいいので吸収したいと思っています。(*^-^*)
実際に観ることで、イメージトレーニングになるのです。
西村尚也さんのバイオリンの弓の動かし方やピチカートやハーモニクスなど細かいところを間近で見ることができるなんて、スゴイことだと思いました!
そして、左の小指で弦をハチいているところをこの目でしっかり確認しました!
こういった弾き方は、初めて観ました!
小指に弦をひっかけるのですが、いろんな動作を瞬時にしていく凄さは圧巻です!
弓の使い方、弓が通る場所、弓の角度などなど、色んな視覚的情報と音色の変化が本当に本当に楽しめました。
弓は軽やかに弦の上を滑るようにすすんでいったり、自由自在です。
アスリートです!
ブラボーと言いたいところを我慢我慢のリサイタル~🎵
ブラボーのカードを持参しないといかんかった!!!と思ったぐらいでした!
そんなグッズが必要になるのでしょうか。。。
早く、ブラーボーと言えるようになるといいですよね。(*^-^*)
ピアニストが体調不良で代役となり演奏曲目も一部変更に!
はじめに、ピアノの沼沢淑音さんが体調不良のため、エマニュエル・リモルディさんが代役を務めることになったことを舞台上で話がありました。
沼沢さんからの手紙を西村尚也さんが読み、それから、ピアニストの紹介をされたのです。
その時に、エマニュエル・リモルディさんは、沼沢さんと同じモスクワ音楽院の寮で一緒の部屋(2人部屋)であったということを聞きました。
偶然にも、エマニュエルさんは、1年前から日本で生活していたそうです。
モスクワ音楽院の寮生活の環境は、反田恭平さんがモスクワ音楽院に留学している時の話を何度か聞いていたので、その厳しい環境の中で、切磋琢磨してきた2人なんだなと思いながら、エマニュエルさんの演奏も楽しませていただきました。
当日の演奏曲目(プログラム)
Ⅰ 棒踊り
Ⅱ 飾り帯の踊り
Ⅲ 踏み踊り
Ⅳ 角笛の踊り
Ⅴ ルーマニアのポルカ
Ⅵ 早い踊りクライスラー:愛の悲しみポルディー二/クライスラー編:踊る人形
ブラームス:ヴァイオリンソナタ 第2番 イ長調 Op.100
Ⅰ アレグロ・アマービレ
Ⅱ アンダンテ・トランクィロ~ヴィヴァーチェ
Ⅲ アレグロ・グラツィオーソ(グラジ・アンダンテ)
~休憩~
ドビュッシー:前奏曲 第1集より ミンストレル(ドビュッシー編)
亜麻色の髪の乙女(ハルトマン編)
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 二短調「バラード」Op.27-3
ラミレス:アルフォンシーナと海
ヴィエ二ャフスキ:創作主題による変奏曲 イ長調Op.15
本日の感想を覚書きです
少し、私の覚え書きとしての感想をまとめていきたいと思います。(*^-^*)
特に印象的だったものについてまとめてみました。
(ほんとは、それ以外にも感想はあり過ぎるのですが、、、。)
バルトークのゾルターン編:ルーマニア民族舞曲集
この曲を聴いている時に、森の中にいる気持ちになりました。バイオリンの音色が森の中の生き物の声に聴こえてきたのです。それは、本当に不思議な感覚でした。
ひとつひとつの音に、命が宿っている感覚です。
リズム感や音色は、普通の日本人の演奏家ではできないように感じました。
西村さんが、ドイツで生活してヨーロッパの空気を吸って民族的な違いなどを体感していて、それが西村さんの体内リズムになってしまっているのだと感じました。
グルーブ感があるのです!
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番二短調「バラード」Op.27-3
この曲を演奏する前に、西村さんが説明しながらバイオリンの音を実際に出してレクチャーしてくださったことがとてもわかりやすく、興味を持って聴くことができました。
西村尚也さんは、何気に話が面白い方なんですよ!!!
真面目にツボに入りました。(*^-^*)イザイという作曲家が、バイオリンの可能性を広げた人物であるということ、それは、単調とか長調とかで表せないことがあるということなのだそうです。
音階が通常のドレミファソラシドの7音階でなくて、その7音を6音にした音階を使っているというのですから、興味津々でした。
私は、この音階についても初めて知りました。
7音階のところを6音階に分けると、幻想的な雰囲気が出るのですね。
耳慣れないため、人間の耳には、不安な気持ちに聞こえてきます。
ですので当然のことながら一般人には人気のない曲だそうです。
ところが、バイオリニストにとっては人気のある憧れの曲ということでして、、、。
ここが違うんですよね。(*^-^*)
そして、実際に聴いて驚きました。
絶対音感がある人でないと、弾けない曲なのではないかと思ったのです。
不安定な音階で弾いても不協和音にはならないということを知ったのです。
何と説明したらいいのかわかりませんが、その音階での音楽は、それで成立しているというか、独自の世界を創り上げているのです。
とても素晴らしい演奏でした!!!!
西村尚也さんはアスリート!天才ですよね!
西村尚也さんの姿勢の良さ、どんな曲も、自然に弾いてしまって、スゴイことをしているのに、さらっと演奏してしまうそのスゴさ!
バイオリンの超絶技巧を見る度に思うのは、本当にアクロバット的な動きであるということ。
やっぱり西村さんは天才なんでしょうね。
努力ももちろんですけど、こんなにもスゴイ演奏ができるようになるまで努力できるのも才能だと思いますし。
実際、すごかったんですよ。
超絶技巧と、生み出される音色の豊かさにブラボー!だったんです。
でもブラボー!は禁止されていますからね~。
コロナ禍から、ブラボー禁止が新しい常識になってしまって、ほんと困りましたね!
西村尚也さんが、ステージ上でいろんな興味深いお話しをしてくださったのですが、それがとっても面白かったのです!
どこで拍手をしたらいいのかということについては、昔は、好きなところで拍手していたのですが、だんだん時代とともに変わり、現在は、こうです、、(すべての楽章が終わった後に、、)といった説明をされました。
しかし、普通というのも時代とともに変わっていくということで、その中でブラーボー禁止の話も出たりして、クスッとしました。
そして、実際に、舞台上で拍手をするタイミングで、客席に手を差し出して合図してくださったのもなかなか面白かったです。(*^-^*)
宗次ホールさん、ありがとうございます。(*^-^*)
こんなスゴイ席が、この値段だって、信じられないです!!!
ですのでもうかぶりつきでじっと食い入るように最初から最後まで演奏を五感で楽しむことができました。
そして、なんと、特別に写真撮影タイムまで設けてくださいましてありがとうございます!!!
すごいですよね~!!!
ファンサービスもあっていいですね。
撮影タイムが終わってからアンコール曲の演奏がありました!
とっても楽しい演奏会でした!
小規模なホールだとアットホームな雰囲気でいいですね。
これからも宗次ホールでの演奏会に足を運びたいと思いました🎵
最後までお読みくださりありがとうございました。
追伸:リサイタル終了後にわたしが驚いたことは?
私が、一番、驚いたことは何かって?(笑)
それは、リサイタル終了してから、宗次ホールの出口に、西村尚也さんが出ていらして、ファンの皆さんがそこで待っていたことです!
挨拶をしてから帰っていくお客さんたちがいらっしゃいましたが、皆さん、顔見知りのような気がしました。なんとなく、わかりますよね。
きっと常連さんもいるのでしょうね。
大人の女性の方も何名かいらっしゃいましたが、6・7名ぐらいの若い男性グループも待っていました。(*^-^*)
地元の同級生や先輩、後輩など、西村さんに会いたいと思っていた人が駆け付けたのかもしれません。
とてもなごんでいて話も弾んでいそうでした。(*^-^*)
まだまだコロナ禍が続いており、屋内ではお話しすることができないので、外での交流を楽しまれていましたよ。
ピアニストのエマニュエル・リモデルさんは、スーツから、Tシャツ姿になっており、笑顔で歩いて帰られました。
夜の部もあることですから、暫くの休憩時間なんですね。
西村尚也さんの演奏会には、これからも行ける時は必ず行きたいなって思っています!
コメント