大江千里さんの現在はジャズピアニスト,全曲オリジナルのジャズアルバム,楽曲生み出す天才!

Haruharu笑顔

この記事では、大江千里さんがジャズピアニストに転身してから作曲したジャズアルバム紹介をしていきます。第1作目から第7作目までの取り組みの過程、そして、千里さんの戦略の素晴らしさ、そして、熱量を感じることができます。

いつもエネルギッシュな大江千里さん。ジャズの作曲も千里さんならではのオリジナリティー溢れる作品ばかり。さらなる進化がとっても楽しみな大江千里さんなのです。




大江千里さん:1作目のアルバム 2012年 『boys mature slow』

大江千里さんは、ニューヨークのニュースクール大学に入学した時から、卒業したらすぐにアルバムを出そうと計画していました!

この計画性に脱帽ですね。(*^-^*)

千里さんは、大学の卒業制作を作るような気持ちで取り組んでいました!

アルバムタイトルからもその気持ちが出ていますよね。

このタイトルは、若者はゆっくりと成長していくという意味合い。

自分と自分の同級生たちとの間と過ごした愛が満ちあふれているように感じます。

大江千里さんは、ジャズの学校を、4年半かけて、2011年の春に卒業しました。

ちゃんと理解していないと先に進めないと思って、基礎固めをしていたので、4年半かかったのですが、遠回りであるようで、近回りだったと感じました。

そういったところが、さすがだなと思うのです。

春に卒業して、数か月後の7月にはアルバムを出したというのですから、大したものですね!

 

9月の『東京JAZZ 2012』には、このアルバムを携えて登場!


千里さんならではのセンス溢れるオリジナル曲と、NYでさらに磨かれた演奏技巧が詰まった作品となっています。

1 Tommy Who Knew Too Much
2 Camp Sweetheart
3 Boys Mature Slow

セピア色の動画もセンスありますよね。私は、ピアノの音色と映画のフィルムが回る音が気に入っています。それから、管楽器の雰囲気も。メロディーも好き!散歩したくなりますね。ベースもドラムもいいな~。

4 The Murderer in The Vineyard
5 Ponte Vecchio Bridge Melancholia
6 HighLine Bash
7 Sand Wish
8 My Island
9 P.N.D.(Peace Never Dies)
10 Apology Blanket
11 Jyunin Toiro 十人十色 (日本盤ボーナストラック)
12 Kakko Warui Hurarekata 格好悪いふられ方 (日本盤ボーナストラック)



大江千里さん:2作目 2013年 『スプーキーホテル』

大江千里さんは、第1作目から1年後に2作目を発売しました。

年齢も経験も異なるNYのジャズ・ミュージシャンを、千里さんがテクニック、パーソナリティの双方の観点から選んだメンバーによるものだそうです。

今回のアルバムは、曲によってビッグバンドだったり、セクステット(6人編成)だったりと、形式も様々なのですが、

「ホーン(管楽器)の楽しさやアレンジの妙を活かしたものが作れないかな?」というところからのはじまりだったのです。

自分が気に入ったメンバーを選んで依頼して、OKをもらって、曲を書いて、、、と気が遠くなるような準備の過程があるのですが、

千里さんにとっては、こういったことはお手の物!

日本にいた時から、お仕事のスピードが速かったですからね。(*^-^*)

そうはいっても、こんなにも早く、2作目が出来上がるなんて驚きますが、

千里さんは、この作品に関しては、かなり長い間あたためてきたものがあるということでした。

 

『Spooky Hotel』は、“おどろおどろしいホテル”という意味

千里さんは、おもしろくて、怖くて、でも一度聴くと何度も繰り返し聴きたくなるような作品を作りたいと思っていたのです。

・・・というのは、

千里さんは、ヒッチコックの映画が好きで、

ヒッチコック映画の数々の音楽を手掛けている

バーナード・ハーマンに非常に大きな影響を受けていると語っています。

また、千里さんは、「ティム・バートンの映画『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』(1993年公開のミュージカルアニメ映画)も好きで、その映画もハロウィンとつながっていて、いつか自分もそういうテーマでアルバムを作りたいなと思っていたといいます。

大江千里さん:このアルバムへの思いとは?

大江千里さんは、このアルバムは、“絵のないサウンドトラック”みたいなところもあって、

映画を観るような、舞台を楽しむような、ちょっと普通じゃない空間にトリップしたような時間
を、味わってもらえたらなぁ!ですって🎵
“絵のないサウンドトラック”なんて、素敵な表現ですね💛
いつも私は千里さんの表現に感動してしまいます。
そして、もうひとつ、大江千里さんは、映画の手法のひとつである、”グランドホテル形式”というのが好きなのだそうです。
この”グランドホテル形式”とは、1932公開のアメリカ映画『グランド・ホテル』からのもので、ホテルのような大きな場所に人が集まって、そこで物語が展開されていく技法だそうです。
千里さんのアルバムでは、全部で11曲あるのですが、
11人の登場人物が次々に現れては自分の人生を語って、11人の人生をホテルのロビーで聞いている内に、自分もホテルの住人になったような気分になる…そういう聴いていて絵が浮かんでくるようなサウンドトラックを、自分が今新しくチャレンジしてるジャズっていう世界でやってみたい。
・・・と語っています。
大江千里さんは、映画や文学にも精通していて、それら全てが千里さんの音楽に作用していると思うと今後生み出される音楽にも期待してしまいますね。



大江千里さん:3作目 2015年 『COLLECTIVE  SCRIBBLE』

1作目、2作目は勢いで制作した感もあったので、

3作目は原点に戻って地に足をつけて学び、

自分にしかできないようなやり方で試してみたかったそうです。

ですから、毎月新しい曲を書き溜めていき、50曲くらいの中から選ばれし曲たちであります(^^♪

トリオで紡ぐNYの「SENRI  Jazz」の音の世界を表現した今回の作品は、短くて俳句のように覚えやすいメロディー、エッジの効いたアレンジ、ドラムレス構成など、12曲収録されています。

 

大江千里さんのニューヨークでのライブの模様



大江千里さん:4作目 2016年 『answer july』 ヴォーカル・アルバム

千里さんが、足掛け3年半をかけて制作したアルバムです。

そして、千里さんにとって、1つのゴールとも言える作品なのだそうです。

・・・というのは、ジャズの大学「ニュースクール大学」への入学願書に「ジャズ・シンガーに曲を書きたい。これから大学で学ぶことを生かしてジャズのボーカルアルバムを作りたい。」と書いていたのです。

このアルバムは、女性ヴォーカルのベッカ・スティーヴンス、シーラ・ジョーダン、男性ヴォーカルのジョン・ヘンドリックス(ジョン・ヘンドリックスは、2017/11/24 享年96歳) 、ローレン・キンハンを迎えての作品です。

シーラ・ジョーダンに猛烈アタック!

シーラ・ジョーダンは、素敵な年齢の重ね方をしていて、とってもチャーミングです。

現在92歳

歌はもう自然体で柔らかで癒されます(^^♪  YouTube で聴くことができますよ。


千里さんのピアノも素敵で、呼吸がピッタリ合っています。

音楽は呼吸を合わせることが命ですから。

音楽に幸せがあふれ出ています🎵

千里くんは、シーラ・ジョーダンに憧れていたそうで、東京ジャズでの共演をきっかけに、自宅へ訪れ、一緒に作品を作りたいという思いをぶつけたらいしです。

やるなぁ。。。さすがです。

シーラ・ジョーダンも大江千里さんにメロメロ?

そこで、シーラに、「ポップスからジャズの転向した人は色々見ているけど、あなたの場合は、ジャズに選ばれている。

音楽に愛されている人だから、お金や名声ではなく、純粋にあなたと一緒い音楽をやりましょう。。。」と言われ、今回のプロジェクトが実現したのだそうです。

これは、ゾクゾクする話です。

こういった出会いから、また新たな音楽が生まれるのですね。



大江千里さん:5作目 2018年 『boys & Girls』

デビュー35周年記念版。

ポップス時代のオリジナル曲をジャズのソロ・ピアノで表現したアルバムです


懐かしくて、でも断然今のピアノの音の方が好きです!!!

これを聴いた時、千里さん、本当に良かったねって伝えたいと思いました。



大江千里さん:6作目 2019年 『Hmmm』 初のピアノトリオアルバム

ドラマー;アリ・ホーニッグ ベーシスト;マット・クロージー

意識したのは、「Senri Jazz」他のだれもやってない、自分だけのジャズだそうです。

いいですね。

だれもやってないことにチャレンジするって!

素敵なアルバムです。

心地よい音楽です。

初のピアノトリオに挑戦した千里さんは、「ひとりじゃないってすてきなことね」と言っています。

暫くは、このトリオでやっていきたいと考えているようですが、

こんな素敵なメンバーと出会って一緒に音楽を作っていけるなんて幸せなのかしら、、、。

そして、これまでの10年という歳月は助走であるって。

そうか、助走なんだ、、、。とこの言葉をかみしめている私です。

今初めて「自分本来の音楽」が始まっているのかなと思えるような感覚が出てきたと語る千里さんなのですが、10年かかって、ようやく何かが見えてくるって、真実だなと思います。

47歳からの10年ってあっという間なんですが、

がむしゃらな10年を送れば、こんなにもいいことが待っているのですね。

それだけの間、踏ん張れるか、諦めずに行けるかどうかなんだなと思います。

先が見えない時に、明日を信じて進んでいく力強さに尊敬します。

千里さんが執筆した『47歳からのニューヨークジャズ留学 9番目の音を探して』を読むと、本当に本当にかなりの憂鬱からのスタートでしたから。(-_-メ)

それでも、大学の先生からのメンタルサポートもあって、その中で、千里さんは、自己肯定感を取り戻していったんだと思いました。

ニューヨークの生活の中で自己肯定感が育まれていったのでしょうね。

このアルバムは、千里さんが手ごたえを感じ取ることができた6作目となった訳ですから、これから生み出される作品がますます楽しみですよね。

千里ファンも、そういった千里さんの姿に感動していることと思います。

ますます、今後の活躍を期待してしまいますね!



大江千里さん:7作目 2021年 『Letter to  N.Y.』 コロナ禍での制作

コロナ禍での制作は、全曲NYの自宅でのセルフレコーディングなのでした!!!

「ニューヨークへ、そして世界に向けて、希望のBGMになりますように!」

との願いがこもっている作品です。


今回の作品は、「エレクトリック千里ジャズ」というのだそうですね。

素敵なネーミングですね。

全11曲あります。

ジャケットのイラスト、動画のイラストかなりのセンスがあります🎵

そこには、愛犬ぴーすもちゃんと千里くんのそばにいますよ。

愛犬ぴーすは、ニューヨークに出発する時から、千里さんと一緒に歩んできたのですから、、。

かわいい~(^^♪

もう、老犬なのですが、千里さんのことを一番よく知っているのは 愛犬ぴ!

千里さんは、ホントに才能豊かな人だなと思うのは、

世界中の人々が何を求めているのかを感じとって常に発信し続けていることです。

これって、日本で活躍している時から、そうだったと思い出しています。

女子のハートを射止めていたのですから。

そして、改めて見てみると、ニューヨークに行ってからも、コンスタントにアウトプットをし続けているんですよね~。

どんどんアイディアが浮かんでくるのでしょうね。

さすが、日本のトップランナーとして走り続けてきた人だな、、、と驚くばかりです。




大江千里さん 現在の思いとは?

千里さんは、全てを捨ててアメリカに来て、ゼロからひとりでジャズを始めているんだと思っていたけれど、実はそうではなかったと気づいたそうです。

捨てたんじゃなくて引き出しが増えてさらにアップデートされたということに!

あの頃の自分が今の自分につながっている、60歳になってやっと、そう気づいたそうですね。

そして、千里さんは、自分にしかできないSenri  JAZZ を追求する日々が楽しくてしょうがなくって、毎日全く違う一日をひめくりカレンダーのようにめっくってははじめる、人生をワクワクしながらアップデートしている最中なのだそうです!

世界中のひとが口ずさむジャズをこの場所から届けていきたい!!!

なんて、素敵なのでしょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


Haruharu笑顔

人生100年時代、千里さんは、100歳まで頑張って生きるつもりだと思います。

好きなワインをやめたとか。。。

下記の記事では、大江千里さんの幼少時期からのことを知ることができますので、よろしければどうぞ。

↓↓↓

大江千里の生い立ち(小・中・高校・大学時代)家族(父母妹)との関係は?作詞作曲の天才🎵 | アラカン女子Haruharuの音楽のんびりLOVEライフ (ongakulove.net)

 

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