この記事では、牛田智大さんのショパンコンクール2021を総まとめしました。
予備予選免除、1次予選通過、2次予選敗退、そして、敗退の原因、審査の傾向、そして牛田さんの経歴なども含めて掲載させていただきました。
1次予選と2次予選の動画は、演奏曲目と簡単な解説もつけてありますので、お楽しみいただければ幸いです!
- 牛田智大さんのショパンコンクール2021を総まとめ
- ショパン国際コンクールについて知っておこう🎵
- ショパンコンクール出場するって大変なことなの?
- 牛田智大さん:予備予選免除されていた!
- ショパン国際コンクール2021の切符を手にした日本人は何人?
- 1次予選、2次予選の配信生ライブを聴き逃した方へ💛
- 🎵 第1次予選のYouTube動画をご覧くださいね。(*^-^*)
- 🎵 第2次予選のYouTube動画をご覧くださいね。(*^-^*)
- 牛田智大さんの2次予選演奏直後のインタビュー内容は?
牛田智大さんのショパンコンクール2021を総まとめ
こんにちは、このサイトの管理人Haruharuです。
うっとりするほどに美しく、そして、激しく
牛田智大さんが紡ぎだすピアノの音色の数々。
牛田智大さんの演奏をショパンコンクールの舞台で見たい、聴きたい、
そんな待望のショパン国際コンクールでした。
コンクールという名の戦い、芸術の頂点を目指した戦いでした。
もちろん結果がすべてではありませんが、
牛田さんが2次予選に敗れて本当に残念に思いました。
それは、結果に対してというよりは、
牛田さんの演奏がもうこの舞台で聴けないことでした。
牛田さんのコンチェルトが聴きたかったな~。
そんな残念な気持ちです。
でも、1次、2次予選で素晴らしい演奏を聴かせてくださった牛田さん、
本当にありがとう!!!世界中の視聴者がそう思っていますよ。
今回のコンクールの思い出になるよう、まとめていきたいと思います。
そして、次のショパンコンクールにまた挑戦して欲しいと思っています。
ショパン国際コンクールについて知っておこう🎵
2021ショパン国際コンクールはコロナ禍のため1年延期されていた!
コロナ禍のため1年延期になったショパン国際コンクールですが、基本的には、5年に一度行われる世界最高峰のピアノコンクールです。
ショパンの故郷であるポーランドの首都ワルシャワで開かれます。
参加資格には、年齢制限があり、16歳以上30歳以下となっています。
1年延期されたこともあり、コンテスタントたちの準備期間が十分にあり、今まで以上の熱い戦いが繰り広げられました!
ところで、世の中には、旅行を兼ねて1か月程度滞在し、ショパンコンクールを楽しむ方もいるそうですが、本当に優雅でうらやましい限りですね。
そして、なんと、会場のチケットの半数は日本人が購入しているのです。
その事実は、2019年の記者発表であったそうですが、今回のライブ配信を見ていても日本人の姿が結構ありました。
ショパンコンクール出場するって大変なことなの?
なんと予備予選というものがあるのだ Σ(・□・;)
ショパンコンクールに出場希望者は、まず、予備予選を通過しなければなりません。
予備予選を通過するだけでもすごいことなのです。
それは、世界中のピアニストたちの憧れのコンクールで出場希望者がとっても多いからなのです。
予備予選にはなんと600人以上の応募が(^^;
コロナ禍のため延期になっていたショパンコンクールも、2021年7月にコンクールに出場するための予備予選が行われていました。
かなり直前になってからの通知だったようです。
それにもかかわらず、ショパンコンクール2021には、600人以上の応募があったそうです。
600人以上の動画審査から始まるのだ!! 審査員って大変なんですね!
審査員の先生方は、1か月以上かけて、この600人以上の動画を見て審査をし、まずは、予備予選に参加できるコンテスタントを153人に絞り込みました。
「600人⇒153人」これだけでも大変なことですね!!!
動画審査に合格したその次が「予備予選」なのです!
コロナ禍にも関わらず、世界中から153人が予備予選に参加し、78人(日本人13人)が本大会への切符を手にし、テレビのニュースにも取り上げられました。
審査員の方々も、153人全員が予備予選に参加したことに驚いたそうなのです。
そもそも153人という中途半端な人数にしたのは、欠場するコンテスタントがいると考えたからなのでした。
何としてでも、このショパン国際コンクールに出場するんだというコンテスタントたちだったのです。
2位に入賞した小林愛実さんも言っていたのですが、コロナに感染しないように無事に参加することに一番神経を使ったようです。
そして、この予備予選に通過したのは約半数の78人でした。
そうやって振るいにかけられていったのです。
しかし、今こうして振り返ってみると、今回のショパンコンクールは、音楽家にとって異常なまでに熱望されていたコンクールだったと言えると思いました。
牛田智大さん:予備予選免除されていた!
そんな激戦の今回のショパンコンクールに、なんと牛田さんは予備予選を免除されていたのです。
牛田さんには、それだけの実績があったのです。
牛田智大さん:予備予選免除の理由は?
牛田さんは、2018年に開催された浜松国際ピアノコンクールでは2位、聴衆賞、ワルシャワ市長賞を受賞という実績があり、予備予選が免除されていました。
ショパン国際コンクール2021の切符を手にした日本人は何人?
予備予選免除者9人(日本人1名牛田さん)を加えると、合計87人(日本人14人)です。
すごい!!!
日本人14人とは、、、素晴らしいですね。(*^-^*)
そしてさらに、その日本人のピアニストの方々、本当に個性派揃いで期待は高まるばかりでした。
今まで日本人には個性が足りないと言われてきましたが、今回は、個性あふれるコンテスタントたちの演奏を楽しめる最高のショパンコンクールになりました 🎵🎵~~
日本人第1次予選出場者は以下の14人でした。🎵
実は、今回のコンクールって、既にCDデビューをしている方が多いのです!
世界で活躍しているピアニストやYouTubeでブレイクしているピアニストの出場もあり、かなり華やかな顔ぶれでした。(*^-^*)
1 牛田 智大(うしだ ともはる)21歳(※2012年,12歳でCDデビュー)
ピアノ王子として幼少時から注目されてきた人気のピアニスト
2 沢田 蒼梧(さわだ そうご)22歳
名古屋大学医学部5年生、二刀流のピアニスト
3 進藤 実優 (しんどう みゆ)19歳
天才ピアニスト、モスクワ音楽院付属中央音楽学校を卒業
4 反田 恭平(そりた きょうへい)27歳(※2015年CDデビュー)
日本一チケットの取れないピアニスト、指揮者、会社経営など様々な顔を持つ
5 角野 隼人(すみの はやと)26歳(※2020年CDデビュー)
人気ユーチューバーかてぃん ジャンル問わず演奏する
6 竹田 理琴乃(たけだ りこの)27歳
7 古海 行子(ふるみ やすこ)23歳(※2019年CDデビュー)
8 原 沙綾(はら さあや)22歳
9 五十嵐 薫子(いがらし かおるこ)27歳
10 今井 莉子(いまい りこ)20歳
11 伊藤 順一(いとう じゅんいち)29又は30歳
12 岩井 亜咲(いわい あさき)20又は21歳
13 小林 愛実(こばやし あいみ)26歳(※2015年CDデビュー)
愛称はのだめ、前回のショパコンでファイナリスト
14 京増 修史(きょうます しゅうし)25歳
1次予選、2次予選の配信生ライブを聴き逃した方へ💛
第1次予選、第2次予選の牛田さんの演奏は、何度聴いても感動します。
予選通過ならずとも、世界中の聴衆を魅了した予想をはるかに超えた名演奏でしたね。(*^-^*)
そして、演奏だけではく、登壇前の彼の立ち振る舞いから演奏が終わるまでの姿にうっとりでした。
そんな牛田さんが出演中のライブ視聴者数は、なんと45,000人を超えていました!!!
日本からのアクセスが全体の45%だったそうですよ。
この数字も驚きですね。(*^-^*)
私ももちろん生配信にくぎづけでした!!!
🎵 第1次予選のYouTube動画をご覧くださいね。(*^-^*)
『ショパンの名曲 ピアノの名曲 聴きどころ 弾きどころ2 』イリーナ・メジューエワ著2021年5月20日第1刷発行』を引用&参考にさせていただいています。
牛田さんの演奏を聴きながらお読みいただけると幸いです。
〔第1次予選:曲目〕25:40
1 ノクターン第8番 Op.27-2
ショパンがノクターンの中で目指したのは、「ピアノで歌う」ことですが、牛田さんの歌い方を是非ともお聴きになってくださいね。
「ピアノで歌う」ために不可欠なのは、
適切なフレージング、音色、表現力、人間味、あたたかさ、などです。
別の言葉に置き換えると、音のニュアンス、音の長さ、音のつながり感、音の深さ、まろやかさ、
といった要素なのだそうです。
ノクターンはゆったりした曲なので、とくにこれらの要素が大切になってきます。
2 エチュード変イ長調 Op.10-10
ショパンのエチュードについて、ゲンリヒ・ネイガウス(ソビエトのピアニスト、音楽教師)は、
以下のように述べています。
ショパンのエチュードは、天才的なピアノの詩曲であり、音楽とピアノを学ぶための最も優れた道。
ショパンは謙遜して『エチュード』(練習曲)と呼びましたが、その内容は最高に芸術的で詩的なものとなっています。
エチュードというジャンルでショパンは、これまでになかった新しいピアニズムを確立しました。
技術的だけでなく芸術的に高いレベルの作品であり、想像力(イマジネーション)が大変豊かな音楽作品なのですね。
3 エチュードハ短調 Op.10-12「革命」
1831年のワルシャワ陥落の悲報を聞いたショパンが怒りと悲しみをぶちまけた作品(ポーランド独立を目指した戦いはロシア軍によって制圧される)と言われることが多いのですが、確実な証拠はないようです。
しかし、そう思わせるに十分な尋常でない精神状態や異常なまでのテンションの高さをこの曲は示しているそうです。
そして、ハ短調は、べートーベンの「運命」的な調性。
モーツアルトもこの調性で暗く激しいソナタ(KV457)を書いていました。
そういう伝統との関連も思わせます。
この調性は音楽家にとっては、イメージする色が違うのだそうですよ。(*^-^*)
これについては、私も実感しています。
ハ短調の調性について、私も、今回学びました。
こうして、少しずつ音楽について知っていくことは楽しいですね。(*^-^*)
そして、この曲には、楽譜に言葉による指示が多いのが目につくそうなのです。
「エネルギッシュに、炎をもって=情熱的に、フォルティシモで情熱的に」といった指示が頻繁にあり、ショパンにしては珍しく、これもまた、ショパンの普通でない精神状態を示しているようだと書かれていました。
このように、楽譜からも色々なことが分かるのです。
ショパンが楽譜に書いた演奏への指示を基にそれをどんな風に表現しようかと
コンテスタント達は試行錯誤するのです。
4 幻想曲へ短調 Op.49
この曲が始まってから、「え?」『雪の降る町を』のメロディーが聞こえてきたのです。
『雪の降るまちを』は、1952年にヒットした内村直也作詞、中田喜直作曲の歌です。
もちろんショパンの方が先に作曲していますから(笑)中田さんは、ショパン好きだったのでしょうね。(*^-^*)
音楽家は色々な音楽を聴いているので、脳に記憶されており、作曲する時に無意識に出てくるのでしょうね。
ショパンも色々な音楽に影響されて曲を書いていたのですから。
🎵 第2次予選のYouTube動画をご覧くださいね。(*^-^*)
〔第2次予選 曲目〕33:00
1 ワルツ第5番 変イ長調 Op.42 「大円舞曲」
ピア二スティックな演奏効果を備えた大規模なワルツで、ブリリアントで充実した傑作として人気を集めています。
2 バラード4番 へ短調 Op.52
健康がいたく害されていた晩年のショパンの筆から生まれたバラード。
磨き抜かれた抒情美やドラマティックな演奏効果、変幻自在で巧妙な書法など、ショパンが生涯の終わり近くに到達した独自の音の世界を強く印象づけずにはおけない1曲になっています。
3 舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
1846年、ショパンの晩年に作曲された傑作で、崇高な美しさに満ちた作品です。
そして、ラヴェルやブラームスら次代の作曲家を魅了した作品でもあります。
嬰ヘ長調(F#メジャー)って、#が6個付く調なのですが、この調の持つ響きは、感覚的な調性で、神秘的とも言えます。
また、この「舟歌」、牛田さんがなんと0歳児の頃から大好きだった曲なのです!
牛田さんのお母さまは、子守歌のために「ウラディミール・アシュケナージ」が演奏するショパンのCDをかけていたそうなのですよ!
0歳児の牛田さんは、いつも目をジーっと開けて、ずっと聴き入っていたそうですよ。
見てみたいですよね~。その時の牛田さんのつぶらな瞳を!
「船歌」が流れている間は、決して眠ることはなかったそうです。(*^-^*)
この神秘性に0歳児牛田智大さんは、すでに魅了されていたのでしょうね。
恐るべし0歳児なのだ~!!!!!
牛田さんの天才ぶりについては、下記の記事にまとめましたので、よろしければお読みいただければ幸いです。
↓↓↓
4 ポロネーズ第6番 変イ長調 Op.53 「英雄ポロネーズ」
ポロネーズは、ショパンの創作の上で、男性的な面が非常に強く表れているジャンル。
ショパンには、「女性的」で「やわらかい」というイメージがありますが、人間としては、非常に強い心(魂)の持ち主だったと思います、とイリーナ・メジューエワさんは述べています。
そして、ショパンの音楽は抒情的で詩的ですが、その詩情は男性的なもので、基本の部分でしっかりしており強靭であると言っています。
「英雄ポロネーズ」については、冒頭の曲想指示が、たった一言「マエストーゾ(堂々と)」だけであり、これは、深い意味を持った演奏者に対する重要なメッセージであるのだそう!
ショパンは、この曲が速いテンポでやかましく演奏されることを非常に嫌がっていたそうです。
この華やかさで人気の曲をどのように表現するのかが難しい曲なのですね。
牛田智大さんの2次予選演奏直後のインタビュー内容は?
1次予選は、ある種の華やかなオープンなプログラムでした。
2次予選では、どちらかと言うとショパンの内面に深く迫っていく内向的なプログラムだったので、ショパンの精神性に迫っていく過程を皆さんと共有できたことを光栄に思っています。
牛田さんは、2次予選では、ショパンの晩年の内面に焦点を当てた選曲と表現方法の追求を試み聴衆を魅了しました!ちゃんと牛田さんの気持ちは聴衆には伝わっていたと思います!
ここから、ちょっと大切な余談です
ルネサンス(再生)の発祥の経緯について
ルネサンス発祥の前には、ヨーロッパ全土でのペストの大流行がありました。
ペストは、イタリアに就航した船の乗組員の感染から始まり、商人たちの移動によりヨーロッパ各地へ広がっていきました。
そのため、現在のコロナ禍のように国と国の間の移動制限がなされました。
ペストの流行が収束したのち、イタリアでは、古くなった建造物を解体し、若き芸術家たちが新しい建築、彫刻、絵画などを創作し、町の再生を図っていきました。
この度のショパンコンクールに思うこと
コンテスタントたちの演奏を聴くたびに感じるのは、今この瞬間にも、ルネサンス(再生)と同じような現象が起こっているのではないかと。
コロナ禍で演奏活動が制限された芸術家の人達の苦しみ、そして、彼らの音楽にかける情熱が今回吹き荒れたといった感じでしょうか。
気迫を感じます!!!
私は、新しい時代の幕開けを感じました!!!
そして、聴衆も演奏者も審査員の方々も、芸術の可能性を模索しているように感じました。
芸術が人にとっていかに重要であるかということについて。
本大会の日程と結果のまとめ
〔第1次予選〕10月3日から10月7日 参加者87人(日本人14人)
1次予選の順位を掲載します!
ここで驚いたことは、牛田さんの順位が41位であるという事実でした。
参加者87人中の順位です。
1 牛田 智大(うしだ ともはる)21歳/ヤマハ 41位
2 沢田 蒼梧(さわだ そうご)22歳/カワイ 45位
3 進藤 実優(しんどう みゆ)19歳/スタインウェイ479 22位
4 反田 恭平(そりた きょうへい)27歳/スタインウェイ479 17位
5 角野 隼人(すみの はやと)26歳/スタインウェイ479 34位
6 竹田 理琴乃(たけだ りこの)27歳/ 79位
7 古海 行子(ふるみ やすこ)23歳/スタインウェイ479 19位
8 原 沙綾(はら さあや)22歳/ 85位
9 五十嵐 薫子(いがらし かおるこ)27歳/ 59位10 今井 莉子 (いまい りこ)20歳/ 48位
11 伊藤 順一(いとう じゅんいち)29又は30歳/ 72位
12 岩井 亜咲(いわい あさき)20又は21歳/ 64位
13 小林 愛実(こばやしあいみ)26歳/スタインウェイ479 9位14 京増 修史(きょうます しゅうし)25歳/ヤマハ 35位
審査員長の審査発表後の挨拶
「第一次予選はとてもレベルの高い演奏が多く、約半分の方とは
ここでお別れをしなければならないことがとても残念です。
これからも夢を追いかけて頑張って欲しいです。」・・・との内容でした。
なんと、この審査委員長の心のこもった挨拶には、本当に泣けてきますね。
第1次予選の選考に漏れてしまったけれども、素晴らしいピアニストたちがたくさんいることがよくわかりました。
選考する審査員の苦悩も!
ますます長生きしてピアニストたちの成長を見守っていきたいと感じた私です。
人生100年時代ですからね。
〔第2次予選〕10月9日から10月12日 参加者40人の予定が45人に!(日本人8人)
この度の第2次予選通過者は45人と通常よりも5人多く選出されたため、
1次予選の順位が41位の牛田さんは、かろうじて2次予選に出場することができました。
通常の40人の枠だったら、1次予選通過もできなかったことになったのですね。((+_+))
牛田さんにとっては、厳しい審査結果でした、、、。( ;∀;)
2次予選の順位を掲載します!
※牛田さんは、45人中の30位だったのですね。
1 牛田 智大(うしだ ともはる)30位
2 沢田 蒼梧(さわだ そうご)39位
3 進藤 実優(しんどう みゆ)18位
4 反田 恭平(そりた きょうへい)5位
5 角野 隼人(すみの はやと)19位
6 古海 行子(ふるみ やすこ)20位
7 小林 愛実(こばやしあいみ)6位8 京増 修史(きょうます しゅうし)29位
世界中で牛田さんが通過できなかったことが話題になっていましたが、多くのコンテスタント達が競い合って芸術性を高めていく姿は本当に素晴らしいことであると感じました。
牛田智大さんがTwitterで2次予選敗退の原因について自ら語ってみえます
2次予選敗退翌日10月13日のTwitter記事「敗退の原因と審査員の先生への感謝!」
ショパンコンクールに向けてさまざまな場所で応援してくださった皆さま、お力添えをくださった皆さま、本当にありがとうございました。偉大な歴史を持った素晴らしいコンクールで演奏するという機会を得られたこと、そしてそれを多くの皆さまと共有できたことを心から光栄に思っております。 pic.twitter.com/MORgdRp27a
— Tomoharu Ushida Official (@TomoharuUshida) October 13, 2021このコンクールで審査をしてくださっている先生方は、音楽家として心から尊敬する存在で、演奏を聴いていただけたことをとても光栄に思っております。
今回の判断を心から支持しています。
一方で、ご期待を寄せてくださっていた皆さまには、結果という形で報いることができなかったことを本当に心苦しく、申し訳なく思っています。
今回はなかなかホールの音響がつかめず、最大音量を見極められないままラウンドを終えてしまい、ダイナミクスの構成や音色の調整が狂ってしまいました。
ホールの音響上自分の音量が足りていないのではと錯覚してしまい、
不自然な力で芸術的でない飽和した響きをい引き出してしまった瞬間がありました。
また、響かないホールで無理やり音量を出すために、
バズや最も重要な音を少し遅らせることで倍音の効果でピアノが鳴っているように聞こえさせることができるのですが、
これをホールの音響を探るうちに無意識に多用してしまっていたようです。
(左右のズレは20世紀の典型的なテクニックではありますが現代ではあまりふさわしいとは言えません。
もちろんポリフォニックな部分や旋律がレチタティーヴォ的になっている部分では声部ごとのイントネーションの違いから必然的なズレが生じるのは自然な範囲内であれば許容されるべきだとは思いますが)
計算違いが重なり想定したいたものとかなり違った音楽を提示する形になってしまいましたが、自分にとっては準備の過程の中で作品についての勉強をたくさんさせていただいたことが、かけがえのない経験と財産になりました。
今後より成長して、また皆様に聴いていただけるよう精進したいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
Twitterの文面からも牛田さんの人間的な魅力を感じることができますね。(*^-^*)
敗退後の翌日にこのようにツイートされたことで牛田さんも区切りをつけて気持ちを切り替えて次に進むことができていったのでしょうね!
10月16日の記事では、「先生方への感謝の言葉」
そして、このコンクールのために多くのお導きをくださった先生方にも、
この場で改めて心からの感謝を申し上げます。
壮大で哲学的な深い世界観を楽譜から導き出すための助言をくださった
A.アガジャーノフ先生、
作曲家のスタイルや伝統を踏まえた理論的な視点を分け与えてくださった
下田幸二先生
さまざまなアイディアとテクニックの質を維持することを両立するための助言をくださったA.ヴェルシーニン先生、
ポーランドの歴史や民族の誇りを教えてくださった
B.カヴァラ先生、
そして準備の過程で精神的な面などでたくさんの助言をくださった
江口文子先生。
自分の力不足ですべてを理想的な形で舞台の上で実現させることは叶いませんでしたが、
素晴らしい学びの日々に心から感謝しています。
本当にありがとうございました
A.アガジャーノフ先生について
アルチョム・アガジャーノフ先生は、くらしき作陽大学 作陽短期大学のモスクワ音楽院特別演奏コース特任教授で、ピアノ・音楽理論を教えていらっしゃいます。
アガジャーノフ先生のプロフィール(注:くらしき作陽大学HPより抜粋)
1958年、モスクワ生まれ。
モスクワ音楽院で作曲をバラサニアン、ピアノをゴルノスターエワ、同大学院では作曲をシデリニコフに師事。卒業後はモスクワ音楽院付属中央音楽学校で作曲・音楽理論を指導。オーケストラ、カンタータ、バレエ、合唱曲、声楽曲、室内楽、ピアノ、映画音楽など多岐にわたる作品を発表。代表作は、小林一茶などの俳句に着想を得た「六つの日本の俳句」(声楽曲)、ショパンの前奏曲ハ短調の主題による変奏曲(ピアノ独奏曲)、バレエ音楽「復讐の伝説」、カンタータ「グロリア」等。ピアニストとしてバッハの平均律作品に取り組み、自由で新しいバッハの世界を構築した「知られざるバッハ」、自作自演の室内楽作品のCD等もリリース。 現在、音楽院コースでは、音楽理論、和声、室内楽、伴奏法、ピアノ教授法を担当。
A.アガジャーノフ先生は、日本文化についての見識も深い方のようですね。上記のプロフィールから、本当に素晴らしい先生に牛田さんが師事されていたことを知りました。
下田幸二先生
昭和音楽大学のHPより抜粋しつつまとめさせていただいています。
下田幸二先生は、武蔵野音楽大学を卒業し、ポーランド政府給費生として国立ワルシャワ・ショパン音楽院研究科修了されています。
そして、下田先生は、指導者として高い定評があり、多くの優秀なピアニストを輩出されているということでした。また、ポーランドの「モニューシコ国際ポーランド音楽コンクール」、「青少年ショパン国際ピアノ・コンクール」の審査員もしていらっしゃいます。
研究者としては、ショパンやポーランド音楽の専門家としての信頼性が大変篤く、ショパンに関する著書には、「ショパン その正しい演奏法」(ヤマハミュージックメディア)、「ショパン全曲解説」(ハンナ・日本図書館協会選定図書)、「ショパン-200年の肖像」(共著・求龍堂)があります。
また、「ピアノの森」(講談社・一色まこと原作&NHKアニメ)音楽監修者でもあるのですよ。
そして、昭和音楽大学、桐朋学園音楽部門、相愛大学、フェリス女学院大学各講師として後輩育成にも尽力されているのです。
牛田さんと下田先生の写真です!
牛田智大くんを誘った。元気づけるつもりがこちらが勇気づけられてしまった。腹を割って話して大いに笑った。彼は小さな頃からさまざまな経験を積んでいる。「今回の経験もその中の素晴らしいものの一つです」という。信じられない人間力。今までは生徒さん。これからは本当の音楽仲間=愛弟子🐕✨🇵🇱💕 pic.twitter.com/W4yR7KXSwQ
— 下田幸二🐕🇵🇱🇺🇦 (@kojiego) October 13, 2021
牛田智大さんのTwitterを読み感じたこと
最高の演奏をするためには、演奏技術はもちろん、その環境の中でいかに自分が表現したい音色を出すことができるのか?
それも演奏技術の大切な要素となっていること。
今回のコンクールでは、牛田さん自身、ホールでの音の出し方についての迷いがあったようです。
また、予備予選が免除されていたことにより、会場での演奏をする経験ができなかったことも大きいかもしれないと思いました。
牛田さんは、細身の体型ですから、ホールの奥まで音を響かせることについての苦労があるのでしょう。
これには、非常に科学的な分析が必要となると感じました。
会場で、しかも審査員の方々の場所でどう聞こえるかが重要なようですが、そこまで計算しての表現が必要であるとは。(ちなみに、反田さんは、審査員席の近くで音響を確かめていたようです)
それこそ、音響を考えるのならば、AIの活用ってできないものですかね。
演奏しながら、自分で聴き分けることって至難の業ですよね。
安心して演奏に集中してもらいたいです!!!
常に違う音響のホールで、最高の演奏をしなければならないピアニストの苦労をまた一つ知りました。
今回の経験を活かして、次回のショパンコンクールでは、ぜひ自分の音楽を信じ是非とも再チャレンジして欲しいです。(*^-^*)
牛田さんの中に迷いがあって演奏していたことが審査員さんに伝わっていたのかもしれませんね。
音楽家は、そういった微妙な音を聴き分ける能力が備わっているのですから。
(第3次予選)10月14日から10月16日 参加者23人(日本人5人)
ここまで来たからには、楽しんで演奏して欲しいと願っていました。
日本人が5人も残っているなんて素晴らしいですね。
3次予選の順位を掲載します。23人中の何位であるかご確認くださいね。
1 進藤 実優(しんどう みゆ)15位 ※19歳
2 反田 恭平(そりた きょうへい)6位
3 角野 隼人(すみの はやと)19位
4 古海 行子(ふるみ やすこ)22位 ※23歳
5 小林 愛美(こばやし あいみ)5位
進藤 実優さん、古海 行子さんのお二人は、年齢的に、4年後のショパンコンクール出場も可能ですね!!!!
そして、今回の結果を見ると、進藤実優さんは、15位と惜しくも3次予選通過には届かなかったのですが、次回のショパンコンクールにおいて入賞も夢ではなさそうですね。
公式ライター河合優子さんの10月17日Twitterのまとめ&感想
牛田さんの2次予選敗退後に、色々と世間が騒がしくなったこともありツイートされたのでしょうか。審査員の先生方について語られていましたので、内容をまとめさせていただきました。
①(審査員の先生方は)ピアニストというだけではなく、ショパニストであり、傑出したショパンの作品の専門家であるということ。そして、大変経験豊かで優れた感受性の方々であること。
②審査の基準は、テクニックはもちろん重要であるが、このコンクールでは、本当に美しい魂を探し求めているということ。
長い年月にわたって世界を魅了し感嘆させる、ショパンの音楽の新次元を示してくれる、並外れた個性を探し求めているのだそうです。
③審査員は、誠実で公正なコンクールであるということに大変な比重を置いて評価(採点)している。そのため、コンクール終了後、審査の点数の全てが公表される。参加者の全てが審査員に向かってなぜこの点数を付けたのかを聞くことができる。
④審査員は、それぞれ自分のメモ(演奏内容・審査内容)を持っており、大変な緊張状態、プレッシャーの中で生きているそうです。
そういえば、反田さんも、今回のコンクールの審査について、第1次予選の結果からも上記にあるような「並外れた個性」について気づいていました!
そして、反田さん順位の推移を見てみると、1次予選の結果は17位/87人(37%)⇒2次予選の結果は5位/45人(11%)⇒3次予選の結果は6位/23人(26%)と予選が進むにつれて順位を上げていこうとする意欲が感じられると思います。
反田さんは、現場の雰囲気を見ながら演奏スタイルを柔軟に変化させていったのだそうです。
時代とともに、ショパンの音楽の表現も変わっていくのでしょうが、やはり、今回のコンクールでは、審査員の方々も何か新しいものを求めていたのでしょうね。
コンテスタントの皆様も本当に大変だなと思いました。
このことを知ったことで、次回のショパンコンクールが非常に楽しみになりました!
今回のショパンコンクールでは、並外れた個性を発掘したいということから、牛田さんの演奏は、正統派に位置づけられたのかもしれませんね。
もう、牛田さんの演奏は、審査員の先生方も十二分に知っておられたことと思いますので、
期待するものが大きかったのかもしれない、、、とか色々と思いを巡らせていました。
「並外れた個性」って難しい~ですね。(-_-メ)
それを考えていくのがコンテスタントたちなのでしょうね~。
牛田さんには、ガツガツした戦略家になって欲しくないと思ってしまいますが、戦略を十二分に立てないと残っていけないですね。
厳しい世界です。本当に!
(ファイナル)10月18日から10月20日 参加者12人(日本人2人)
スタート時点では、愛実さんの順位が上だったのですが、ファイナルの結果は以下の通りとなりました。幼なじみのお二人揃っての入賞です。(*^-^*)
このお二人は、並々ならぬ個性の持ち主ですね~。
1 反田 恭平(そりた きょうへい)2位
2 小林 愛美(こばやし あいみ)4位
今回のステージでの牛田智大さんについて思ったこと
牛田さんは、12歳でプロデビューしており、ですから、ついつい、21歳と大人になられた牛田さんを、子どもの成長と重ねてついつい見てしまい、感無量となってしまうわけです。
ああ、、、大きくなったなあ。イケメンになったなあ、、、、なんて。(*^-^*)
牛田さんのすごいところは、色々とありますが、まずは、第1次予選が始まってからの本人の立ち振る舞いです。(*^-^*)
本番前の演奏者の様子からライブ配信は始まりましたね。
多くのファンが固唾をのんで見守る中、演奏を待つ彼の姿は、ところがどっこい、本当に心からリラックスしていましたね。(*^-^*)
今回のコンクールを楽しんでいるように感じられました。
牛田さんのデビュー当時(12歳)から、多くのファンが追っかけをしていました。
そのファンの方々もさぞかし彼の成長していく姿に喜びを感じていることでしょう!
そして、現在、21歳の牛田さんは、大人になったとは言え、あどけなさも少なからず残っていますよね。
そして、気品ある笑顔と洗練された立ち振る舞いに多くの人が魅了されたのではないでしょうか?
彼の姿を見ているだけで幸せな気分になってしまいます。
演奏前から、彼の世界に引き込まれてしまう不思議な魅力!
本当に多くの視聴者がそう感じたことでしょう。
登壇直前には、テレビ画面に向かって、両手の親指を立て頑張ってくるよとでも言っているような
笑顔でサインを出し、軽やかに階段を登っていきました。
そして、壇上でも胸に手を当て深々とした一礼。何とも絵になる姿でした!
素敵すぎます!!!
この度の第2次予選落選の結果も、自らの原因であるとのコメントをTwitterで公表し、振り返りをしているその姿勢にも感銘を受けております私です。
そうやって、冷静に分析して次のステップに進んでいく彼の姿に。
人間の脳の進化は青天井(脳科学者 茂木健一郎さん曰く)だそうです。
ですから、まだ、21歳の牛田さんは、これから色々な経験を積み重ね、さらなる進化を遂げていくことでしょう!!!
牛田さんが、還暦を迎える頃にはどんな演奏をしてるのかな、、とか考えると想像もできない程の楽しみが沸いてきます。
そのためには、月並みですが、健康が第一であると思います。
牛田さんには、特に栄養と休養に力を注いで欲しいです。
以前、コンサートの時に倒れてしまったようですが、原因は、カフェインアレルギーだったそうです。原因が解れば安心ですよね。
牛田さんには、倒れて欲しくないですよね。
お菓子が好きみたいだけど、大丈夫かな?
今回のコンクールにもかなりのお菓子を持っていったみたいですね。
Twitterに写真が掲載されていました。スーツケースの蓋が閉まらない程でしたよ。(^_-)-☆
故中村紘子さんも、牛田さんの栄養面について心配されていたそうですが、ご本人は、21歳と若いのでそんなことはあまり考えてないのかな、、、。
私も長生きしたいと思いますが、牛田さんが円熟するまで元気でいられるかな。。。
牛田智大さんの演奏を振り返って
牛田さんが、ピアノ椅子に座り神経を集中し弾き始めるまでの時間の空気感、そして、はじめの一音を出すまでの指と体の動き、それらのひとつひとつが丁寧で美しく優雅でありました。
牛田さんは、ヤマハのピアノを選びましたが、ヤマハの音色のまろやかさをこの上なく上質に引き出し、牛田ワールド全開の世界最高峰のショパンの演奏でした。
牛田さんの右指が紡ぎだす音のつぶは、きらめき、感情豊かで本当に引きこまれました。
ブラボー!!!!!!
牛田智大さん:気になるプロフィール(エピソード)は?
牛田智大さんの誕生日は、ショパンの命日に近いんです!
牛田智大さんは、 1999年10月16日生まれ 21歳
これは、コンクールに参加している時は、21歳ですが、コンクール期間中に22歳の誕生日を迎えることになりました。
実は、ショパンの命日は、10月17日なんですよ!!!!
牛田さんが生まれた日は10月16日、そして、その翌日がショパンの命日なんて、なんだか、運命的なものを感じてしまったわたしなのです!
牛田智大さんの血液型はAB型
血液型がそうだからこういう人だとは言えないとは思うのですが、私たちは、それぞれの血液型にイメージが定着してしまっているので血液型が知りたくなりますね~。
一般的に、AB型というと、冷静沈着でポーカーフェイス、頭がいい、そんな感じでしょうか。
牛田智大さんは、小さい頃から日本経済新聞を愛読
世界の経済状況などを知ることにより、ピアノの表現について深く考えることができるのだそうです。
牛田さんは、活字が大好きなのです。
牛田智大さんは、2歳10か月の時には耳コピした音楽を電子ピアノで弾く
牛田さんは、耳から覚えたJ・Sバッハの「メヌエット」を弾いたこともあるそう!
ふと耳した旋律を即座に覚えて弾いてしまう恐るべし2歳児だったのです。
素晴らしいですね。(*^-^*)
その時に、牛田さんのお母様は、きちんとしたレッスンを受けさせないといけないと思ったのです。
運よく、陳融楽という先生が見つかったのですが、まだ牛田さんは、その時、わずか2歳10か月でした。
ですので、「母子同伴であればレッスンOK!」ということでレッスンが始まったのです。
2歳10か月の牛田さんは、レッスンが始まり2か月経過したところで、陳融楽先生から、「もっとちゃんとした人に習った方がいいですよ。」と言われました。
陳融楽先生は、2か月間で牛田さんの才能を見極めたのですね。
それから、陳融楽先生の紹介により、次のステップへ進んでいったのです。
牛田智大さんはがピアノを始めた年齢は3歳
上海音楽学院教授・ピアノ科学長を務めていた鄭曙星先生「ていしょうせい先生」とお呼びすればよいのでしょうか、、
陳先生から鄭先生を紹介された牛田さんのお母様は、不安を抱えながら鄭先生を親子2人で尋ねました。
まだ、3歳になったばかりで「バイエル」を弾いている段階の息子が果たしてレッスンを受け入れてもらえるのか?。。という不安を抱えながら。
しかし、鄭先生の前で、牛田さんがバッハのメヌエットを弾いたその瞬間に、「この子は音楽性を持っている!」と言いレッスンを快諾されたそうなのです。
ここから、牛田さんは、厳しいレッスンを受けることになったのです。
牛田智大さんは、5歳の時に「自分の人生なので自分で決めさせて欲しい」と父親を説得
幼稚園の時にピアニストになる夢を父親に一度は反対された牛田さんでしたが、5歳になって自分の気持ちを言葉で表現できるようになると、「自分の人生なので自分で決めさせて欲しい!」とお父様に伝えて説得させてしまったのですから、、、本当に驚きますよね。
牛田智大さんにとっての中村紘子さんは?
牛田さんは、故中村紘子(1965年ショパンコンクール入賞し審査員も務めていた)に師事していたことがあります。
この時に、ずいぶんと鍛えられたのでしょうね。
牛田さんは、2008年から2012年のショパン国際コンクール㏌Asiaで5年連続金賞一位を獲得し一躍有名になったのですが、その時に、マスコミから「天才ピアニスト」として脚光を浴び、毎日のようにテレビ出演していた時期がありました。
牛田さんがチヤホヤされていた時に苦言を呈したのは、中村紘子さんであったと記憶しています。
牛田さんは、それ以後、その言葉を真摯に受け止め、テレビ出演をやめてピアノに真剣に向き合うようになったといいます。
(私がずっと前に見たテレビで中村紘子さんが語っていらっしゃいました。私の記憶が間違っていたらごめんなさい。)
牛田智大さんの日々の練習時間は?
牛田さんの一日の練習時間は、なんと幼稚園の頃から5時間から10時間なのです!
すごいですよね。(^^;
まったく飽きないのだそうですよ。
お勤め人が毎日2時間残業してるって感じとは違い、ピアノの練習を、一日10時間と聞くだけで非常にストイックさを感じますね。
小さい頃からの習慣になっているとは言え、突き詰めるほどに苦しくなることも当然あると思います。
牛田さんのように並々ならぬ血のにじむような努力を継続する才能を持ち合わせていなければ、今回の演奏のような芸術性に優れた演奏はできないことは確かです。
牛田さんとしては、自分は天才ではなく、たくさん練習して弾けるようになったという思いの方が強いようです。
とても謙虚な人ですね。(*^-^*)
牛田智大さん:ショパコン前に自分のクセを治す練習に取り組んでいた!
今回のコンクールに向けて、自分の弾き方のクセを治すための練習に真剣に取り組んでいることをNHKBSで知りました。
やはり、自分の体格が小さいことにより音を響かせる弾き方に取り組んでいたようです。
そして、今回のショパンコンクールに出たことで、ピアノの表現の仕方なども変わったと話しをされていました。
やはり、体験を積み重ねていくことで新たな表現方法を獲得していくのだと思いました。
そして、一日一日着実に成長し続けているんだと安心しました。
とにもかくにも、真摯に取り組む牛田さんの姿に感動しています。
そして、最後までお読みいただきありがとうございました。
音楽って最終的には、その人の演奏が好きかどうかかな。
コメント