バイオリニスト東亮汰さんは、反田恭平率いるJNO(ジャパン・ナショナル・オーケストラ)の2期メンバーです。その東亮汰さんが、反田恭平グローイング・ソノリティーというラジオ番組の中で、反田さんの曲の仕上げ方について質問を投げかけました。とっても興味深い内容でしたのでお伝えしていきたいと思います。
東亮汰さん:反田さんが1曲を仕上げるその過程を質問!その内容は?
東亮汰さんは、次のように反田さんに質問を投げかけました。
反田君の演奏を聴くと、本当に何を聴いてもと言っていいほど心にグッとくる演奏だなっていつも感じているんですけど、
楽譜に書かれていることを忠実に再現するだけでは、残念ながら音楽にならないじゃないですか、、、
その楽譜から読み取れる理論的なことや、自分が感じている感覚的なものっていうのは、どういう配分で頭の中で組み立てて仕上げてらっしゃるのかということをお聞きしたいと思って。
とっても真面目な質問ですね。
でも、楽器を演奏する人たちにとっては、知りたいことですよね。
反田恭平さんは、曲の仕上げ方などを話してくれたよ!
東亮汰さんの質問に対して、反田さんは次のように答えました!
ちょっと急に真面目なんだけど、すごいよね。
二郎、二郎とか言ってた少年がすごい、こういうところですよね、いろんな面を持ってて、熱い思いがあったりするっていうのは。
そばで聴いててくれて、そういう感想っていうのはすごいうれしいし、言ってくれたとおり、楽譜どおり弾いただけでは音楽にはならないというか、作曲家が何を望んでいたのかっていうのはとても大事なことの一つかなと思うんだけど、
基本的に練習は、ひとりで練習している段階は、マジで結構楽譜通りに忠実に弾いたりする。
なので、自分で”つまんねーな”って思うぐらい結構まとめちゃう。
あとは、もう本番でその場の直感だけかなって感じ。
勿論、その過程で色んなその人を聴く、演奏、CD音源だったり、例えば、ョパンの1番のコンチェルトを弾くとなったら、もちろんツメルマンのも聴くし、最近の、例えばランランも聴いたりするね。
いろいろ多岐にわたるアーティストを聴いて、ここいいなぁ、これ、ちょっと真似しない方が良いなとかっていうのをちょっと精査して。
そういったものも置いといて、作曲家のイントネーションっていうのを、まず自分の中で八割九割固めていって、
本番で、いろいろ聴いた音源の引き出し、これいいなって思ったポイントを本番の最中で、作っていく感じかな。
東亮汰さんは、続けて、「本番で、それをその作業を?」とさらに質問したんですよ!ここから、数回のやり取りがあったので、順番にお伝えしていきますね。
反田さんは、、、、
「やっぱりその場でしか、お客さんもそうだし、ホールも残響もそうだし、すべての環境が毎回同じではないわけだから、やっぱりその瞬間の楽しみっていうのは残しておく、本番で爆発させる。」
そう語りました。
それに対して東亮汰さんは、「やっぱ本番で爆発させるっていう、本番に爆発力があるからこそ反田君の演奏がぐっとくるのかなっていうのを今聞いて思いましたね。」と感想をストレートに述べていったのです!
すると、次に、反田さんは、
でも、ベースとして基礎っていうのはとても重要じゃないかなって思うから。
外国人の人に学ぶ機会がもっとあったら東君がよくなるんじゃないかなと思ったりします。
反田さんは、東亮汰さんにも海外で学ぶ機会がさらなる成長につながるって思っているのだということがわかりました。
何とも、真面目な音楽対談でした。
とっても勉強になりましたよ。
きっと、音楽を学んでいるリスナーさんたちも、楽しめたことでしょう!
同じ曲でも、いろんな人の演奏を聴き比べることが大切なんですね。
まとめ:反田恭平さんの曲の仕上げ方
反田恭平さんの曲の仕上げ方をまとめると、下記のメモの5ステップとなります。(*^-^*)
② いろいろな人の演奏を聴く
③ いいなと感じる演奏、ちょっと違うなという演奏を自分なりに感じて取捨選択をしていく
④ 自分の中で8割9割演奏のスタイルを決めていく
⑤ 残りは本番のインスピレーションで弾く
反田方式はいかがでしたでしょうか?
反田さんは、クラシック音楽であっても、瞬間瞬間のインスピレーションを大事にして演奏をされているんですね。ホールとかお客様のこととか、色々と見ながら感じつつ演奏を瞬時に変えていくのだと知りました。
音楽は生き物ですね~。
そんな柔軟さが反田さんが、ショパンコンクール2位となった裏側にあったのですね。
色々と勉強になることが多いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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