この記事では、ジャズ作曲家の挟間美帆さんが、坂本龍一さんから教わったことや、坂本龍一さんの作品の素晴らしさについてまとめてあります。これは、挟間美帆さんのラジオでの内容を基にまとめたものです。美帆さんは、坂本龍一さんから教わったことが糧となって今があるのだそうです。
挟間美帆さん:「私が知る坂本龍一を私なりに伝えたい!」と精一杯に話してくれた!
挟間美帆さんは、ご自身のラジオ番組であるジャズヴォヤージュの中で、坂本龍一さんへの思いを次のように語られました。
・・・と、まあ、こんな風にですが、とってもしっかりとした口調で話されたのです。
私は、美帆さんのその言葉にラジオの前で、ぐ~っと引き込まれてしまいました。
こんなにも熱い思いを抱いている美帆さんが今まさに語ろうとしているのだということ。
そんな美帆さん熱さが私の心に染みわたり、これは”絶対に聴き逃せない!”という思いになったのです。
これは、記事に残したいって!そう思いました!
念のため、「トリビュート」という言葉の意味についてメモしておきますね!
自分自身に大きく影響を与えたり、尊敬していたり、あこがれの存在であったりするアーティストに対して敬意を表すことを示唆する呼称であります。
挟間美帆さんは、実際に、坂本龍一さんと音楽を共にしてきた方なのですね~。
私は、この美帆さんのラジオを通して初めて知ることが多いのです。
ですので興味津々なところと、ラジオで聞いたことでわからないことがあるとつい調べたくなってしまうのです。
今回、このラジオ番組の中で、直接、仕事上で坂本龍一さんと関わりがあった挟間美帆さんから、坂本龍一さんの人となりについてのお話しを聴くことができるということは、とっても貴重なこと。
挟間美帆さんが、今、こうして活躍できるまでには、本当に、いろいろなことがあったんだな~と知ることができて、とってもとっても興味深い時間でした。
では、実際に美帆さんがどんなお話しをされたのか気になってきましたよね~。
もったいぶっているのではないですが、前置きが長くなってしまいましたね。(*^-^*)
さあ、お話しをはじめていきますね。
挟間美帆さん:坂本龍一さんの音楽に出会ったのは小学生の時だった!
まずは、挟間美帆さんが小学生の時のお話しからはじめましょう!
挟間美帆さんは、小学生の時に、坂本龍一さんの映画音楽を、電子オルガンで演奏する機会があったそうです。
それも、ラストエンペラーのサウンドトラック、ぽっぽやのサウンドトラック、そして、戦場のメリークリスマスのサウンドトラックだったといいます。
このように、挟間美帆さんは、”映画のテーマ曲として有名になった一作品を電子オルガンで演奏る”という形での出会いから始まっていたわけなんですね~。
しかし、小学生でこういった名曲を演奏するって、スゴイことですね。
子ども時代に素敵な曲を沢山聴くっていいことですね!
挟間美帆さんは「ラストエンペラーのテーマ曲」に大変感銘を受けた!
小学生の挟間美帆さんは、映画「ラストエンペラー」のテーマ曲に、とっても感銘をうけたそうなのです。
「ラストエンペラー」のテーマ曲と言えば、坂本龍一さんが、第60回アカデミー賞で作曲賞を受賞した作品です。
当時、小学生だった挟間美帆さんは、この曲のどんな部分に感銘を受けたのでしょうか?
ラジオの中で、美帆さんは、下記のように話されましたよ。
挟間美帆さんが坂本龍一さんの音に魅了されたのは、本能的なものだった!ということなんです。
まさしく、その”本能的”という言葉にぐっ~ときた私ですが、、、。
音楽に魅了されるっていうのは、理屈じゃないですものね。
このような「本能的な出会い」は、音楽を求め聴き続けていれは、何歳になっても訪れると思っている私です。何歳になっても、「いいな~!素敵だな~!」と感動する脳を維持していきたいですね
ユーチューブでラストエンペラーを検索していたら、坂本龍一さんがピアノ演奏している動画に巡り合うことができました!
ラッキーです🎵
素敵ですのでお聴きになってくださいね。
坂本龍一 ラストエンペラー 演奏動画
挟間美帆さん:坂本龍一さんに”シンパシー”を感じていることがあるって!
挟間美帆さんは、坂本龍一さんのどんなところにシンパシー(共感する感情)を感じていたのでしょうか?ラジオの中で、美帆さんは、次のように話されました。
こうして、挟間美帆さんのお話しを聴いていますと、本当に、美帆さんは坂本龍一さんとの共通点があるんですね。
特に、お二人ともが、小さい頃から作曲が好きであるということ、そして、ボーダレスに作曲に関わっているという、この2つの共通点って、ほんと、これは、とってもスゴイ共通点と言えるのではないでしょうか。 (*^-^*)
ラジオの中で、ひとつひとつの言葉を大切にされ、お話しになる挟間美帆さんでしたが、そんな美帆さんのトークのファンになってしまった私です。
挟間美帆さんにとっての坂本龍一さんの存在の大きさが、このラジオ放送を通して、スゴ~くわかったように思いましたよ。
自分が進む道には、憧れの人、目指したい人がいて、自分と重ね合わせて考えたりします。今、こうして挟間美帆さんのラジオを聴いて感動しているという、この経験自体も、今後の人生に何かしら影響を与えてくれるのではないかしらと思っています。そうだといいな~。
挟間美帆さん:坂本龍一さんの曲の中で得に好きなコラボ作品とは?
これはぜひ知りたい!ですよね~。
ジャンルレスに音楽に向き合う坂本龍一さんの楽曲の中でも、特に、好きなコラボレーション作品をご紹介してくださいました。
坂本龍一さんが「アントニオカルロスジョビン」に捧げたトリビュートアルバム
挟間美帆さんが選んだのは、 パウラ・モレレン・バウム、ジャキス・トレレン・バウム夫妻とともに発表したアルバム「カーザ」でした!
このアルバムは、ブラジル音楽を代表する作曲家である「アントニオカルロスジョビン」に捧げたもので、2001年に発売されています。
そして、なんとこのアルバム制作にあたっては、ジョビンの愛用のピアノとスタジオでレコーディングしているんですよ~!!!
坂本龍一さんは、ボサノヴァの創始者アントニオ・カルロス・ジョビンに憧れ、尊敬していたのです。
このことについては、ご存じの方も多いと思いますが。 (*^-^*)
坂本龍一さんの「カーザ」というアルバム、このアルバム評価は大変高いものとなっていますね!
坂本龍一さんは、ジョビンの曲をシンプルで美しいピアノで演奏しているのですが、そのピアノの音色を聴くと、ジョビンの魂と交流しているかのように感じられるのです。
すごいな~。坂本龍一さんってね!
アルバム「カーザ」について挟間美帆さんの解説はどうだったのか?
挟間美帆さんの解説を聴くと、ジョビンのピアノと坂本龍一さんのピアノを聴き比べたくなると思いますよ~。(*^-^*)
いかがでしょう?
美帆さんのお話しは?
坂本龍一さんのピアノの音色、大絶賛されてますよね~!
それ程にまで挟間美帆さんを虜にしてしまっている坂本龍一のピアノの音色なんです。
これは、もう、ジョビンのピアノと聴き比べしたいって思ってしまいますよね。
挟間美帆さんがひっくり返る程のピアノの音色ということで、ユーチューブ動画を探しましたので、坂本龍一さんのピアノの音色を存分にお楽しみください!
アルバムカーザより「Amor Em Pas」MORELENBAUM2, Ryuichi Sakamoto
美帆さんは、この原曲が、私は特に好きな曲ですと言ってみえました!
「もう、思いっきり、辛い失恋の曲ですけれども、それを、この美しい音色と共に、堪能していただければと思います。」と紹介されました。
坂本龍一さんの演奏をどうぞお聴きになってくださいね~🎵
わたしも、ボサノバ、大好きです。
切なく美しいメロディー。
ボサノバは余白のある音楽ですよね。
ひとつひとつのピアノの音色のやさしいこと、やさしいこと、
本当に素敵ですよね。
力が入っていなくて、いいなと感じます。
いつか、レパートリーとして演奏したいなと思ってしまう。
狭間美帆さん:憧れの坂本龍一さんと大学院生の時に初めて会うことができた!
美帆さんは、「坂本龍一さんに出会ってから、大変お世話になった」とラジオの中で語られていましたが、実際に、坂本龍一さんと挟間美帆さんは、どんな関わりがあったのでしょうか?
挟間美帆さんが坂本龍一さんに会えることになったきっかけは?
挟間美帆さんは、下記のようにラジオで話されました。
わぉ~!!!
挟間美帆さんにとっては、山下洋輔さんは音楽の道に導いてくれた恩人なんですね!
まだ美帆さんが大学生の時に、初めての仕事をすることができたのは、山下洋輔さんの依頼があってのこと。
でも、きっと、それだけ、美帆さんの才能が光っていた、やる気に満ちていたのでしょうね。
才能があったとしても、その才能を見出し、引っ張っていってくれる人がいなけれは、チャンスを掴んだり、経験を積むことができないでしょうから。
おそらく、学生の時のめぐりあいが、美帆さんの次へのステップへのモチベーションアップにつながっていったのでしょうね。
挟間美帆さん:坂本龍一さんとの思い出”生涯忘れられないこと”って?
挟間美帆さんは、なんと、ジャズピアニストの山下洋輔さんの紹介で、2011年に実際に坂本龍一さんと会うことができたのですが、さて、坂本龍一さんとの出会い、どんな風に進んでいったのでしょうか?
そして、生涯忘れられないことってなんでそしょうか?
ワクワクしてきましたよね~🎵
挟間美帆さんを坂本龍一さんがニューヨークのスタジオに招いた!
さて、2人の初対面ですが、ニューヨークにあるスタジオに坂本龍一さんとさんが挟間美帆さんを招いたそうです!
おぉ!!!!!
その時、美帆さんは、大学院生だったそうですが、坂本龍一さんが美帆さんに、「自分の作品のスコアを持って来てね。」と言ったそうです。
こんな風に言われたら、ドキドキ、ドギマギしちゃいます。 (゜o゜)
坂本龍一さんにスコアを見てもらうことになったんですよ~!!!
そう言われた美帆さんは、今まで山下洋輔さんに書いた作品だったり、自分の学校で書いた作品だったり、そういったものを持っていた覚えがあるとラジオで話されていました。
初対面で坂本龍一さんは挟間美帆さんに仕事を依頼したのだ!
美帆さんが持参したそのスコアを一通り見た坂本龍一さんは、「実は、オーケストラで僕の作品を演奏するコンサートが聞かされているんだ。」と、そして、「それのオーケストレーションを数曲書いてくれない」か」と、話されたそうです。
すご~い!!!
初対面で、坂本龍一さんは、美帆さんにオーケストレーションの依頼したんです!!!
坂本龍一さんは挟間美帆さんにどんな仕事を依頼したの?
その時に、美帆さんが坂本龍一さんからどんな風に作曲したらいいのかという説明を受けたわけなんですよね、
その内容は、「全部で3管編成のオーケストラを使っていい。」ということだけだったようです!
ラジオでは、美帆さんが、「3管編成」というものについて解説をしてくださいましたが、それによりますと、それぞれの木管楽器の普通の編成とういうのは、例えば、フルートとかオーボエが2人ずつというのが一般的な編成なのだそうです。
それが、「3管編成」では、それぞれに3人ずついる編成ということですから、必然的に金管楽器人数が多くなって弦楽器も人数が多くなって、とても大きなオーケストラになるということなのです。
それで、美帆さんは、坂本龍一さんからその大きな編成を使ってオーケストレーションして欲しいんだということで引き受けることになったのですが、、、。
坂本龍一さんから、「3管編成でなんでも書いていいよ」って言われた時に、美帆さんは、とんでもない色の種類の絵の具をもらった画家のような気持ちになったそうなんです。もちろん、美帆さんは画家ではないですけれどもね。
当時、美帆さんは、「どんな色にしようかな~、、、。」って、とにかく考えて、それはそれはいろいろな色の絵の具を使ってオーケストレーションを書いて坂本さんにお送りしたそうなんです。
挟間美帆さんの初仕事の結果はどうだったの?坂本龍一の反応はいかに?
そしたら、しばらくしてから坂本さんから返事が来たのですが、
その返事の内容というのは、「直すっていうことでもなくてね、実はね、僕が頭に描いていたオーケストレーションとはちょっと違うので、今回はこの作品はコンサートで使うのはやめることにしたよ。」って。それだけを坂本さんは、美帆さんにお話しになったそうなんです。
挟間美帆さんのオーケストレーションはどうして不採用だったの?
あらら、、、。
それは、どうしてだったのでしょうか?
美帆さんはラジオで、「坂本さん、本当にお優しい方なので、私を責めること一切せずに、僕がちゃんと言葉足らずで、もっと説明すればよかったね。」って。
そう言っただけだったそうです。
挟間美帆さんは不採用の理由が知りたくてコンサートに出向いたのだ!
美帆さんとしても、坂本龍一さんが抱いていたイメージが何であったのか?
それを知りたかったでしょうね。
美帆さんは、そのコンサートのリハーサルに伺う機会もあったそうなので、実際にそのコンサートに行ったそうなんですよ。
そして、美帆さんは、実際に見に行ってびっくりしたのだそうです!
「3管編成」という大きなオーケストラの編成を使って坂本龍一さんの頭の中では、どのように美しくモノクロの絵を描けるかみたいな、そういうオーケストレーションだったそうなんです。
モノクロ、水墨画みたいなものですかね。
どれだけ、墨と水だけを使って、白と黒の中に繊細さと美しさをもたらすことができるかという。
美帆さんは、そう感じたのです!
当時、美帆さんは、「オーケストラを使うなら色彩を使えばいいんだ、、、。」としか思っていなかったそうです。「オーケストラを使ってこういう世界観を出すことが可能なのか、」ということすらわかっていなかったというのです。
挟間美帆さんは、自分の中のオーケストレーターとしてのビジョンの持ち方自体が、この経験によって大きく変わったそうです。もう一生忘れられない出来事で、一生忘れない勉強の瞬間だったと思っています。とても感謝しています、、、と述べられました。
挟間美帆さんは実は坂本龍一さんに採用された編曲もあったんです!
その中でも、多分1回ぐらい、手直しして、却下されずに生き残って演奏してもらえた曲もあるということで、その曲をラジオ番組の中でかけてくださいましたよ。
その時のコンサートは、アルバム、「Playing The Orchiesutra 2013」として発表されているとのこと。
このアルバムの中から、坂本龍一作曲、挟間美帆編曲、栗田博文指揮、坂本龍一のピアノと東京フィルハーモニー交響楽団の演奏で「after all」がかかりました。
YouTube動画にもアップされていましたので、お聴きくださいね!
Playing The Orchestra 2013: 坂本龍一 「after all」
この曲自体は、1980年代に作曲されたものですが、、、、、。
挟間美帆さんのオーケストレーション、これが初めての作品ということですね~。
ユーチューブのコメント欄を見ると、教授の隠れた名曲で、この曲が一番好きという人もいましたよ。
いかがだったでしょうか?
挟間美帆さんが語った坂本龍一さんとの思い出。
素敵なお話しに感動しました!
音楽の仕事って、依頼する側も受ける側も大変なんだなって思いました。
どんなイメージのものを創り上げるのかって、言葉で表現するのって難しいですし、アドバイスするのも難しい。
やっぱり現場で感じ取っていくしかないんですよね。
感じ取る感性が大事ってことでしょうね。
いつも最後までお読みくださいましてありがとうございます!
おつかれさまですね。
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